Let's 反転学習＃1　自分の位置を確認しよう

　この文章は、生徒たち（中堅レベルの高校）に向けて、5月に配信したものです。

　どうしたら模試の偏差値が上がるのか。
　どうしたら日駒はもちろん、MARCH以上に届くのか。
　ほとんどのみなさんがそんな思いを持っていると思います。そこで、確実に日駒ラインを超え、MARCH以上の大学群に届く勉強方法をお教えします。

　まずはちょっとふりかえることから始めましょう。

　こんな人、いません？
「●●の授業は無駄。時間もったいない。自習させてくれ」
　3年生、または意識高い系の勘違い人生のみなさんにあるあるなパターンです。合格校が2ランク下がるか、しくじる人に限ってそう言います。これが重症化すると、英語の授業時間に日本史を勉強し、日本史の授業時間に古文単語を覚え始め、古文の授業時間にターゲットを広げ、金曜1限のホームルームの時間に漢字を勉強し、現代文の授業時間にビンテージやフォレストに熱心に取り組みます。
　ちょっとひとごとっぽく距離を置いて描写されたら、まるでギャグのようですよね。いるでしょ？　本気でチャプリンの映画並みに人生を喜劇にしてしまっている人。

　みなさんご存知の通り、中学校の成績が3に4が混じる人がほとんどで、2割程度のみなさんが大体オール4ぐらいです。これぐらいの成績層のみなさんは、残念ながら「内職」で偏差値を上げることはできません。この事実を受け止めることがまず必要です。

　そして、中学校の内申が3〜4ぐらいの生徒層の特徴は、「言われたら一応やるけど、それ以上やらない」「自分で積極的にやろうとしない」です。ですから当然レベル的には大東亜相当で、うまくいったとして日駒です。事実、本校の合格者のボリュームゾーンは大東亜レベルの大学群です。

　個人の成績はいま問題ではありません。みなさんの通っているこの学校のレベルが問題なのです。上位者も下位者も3年がかりでならされていきます。まずはそのことを念頭に置きましょう。