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映画の話266 赤い指(新参者)

 大変重い話でした。たったひとつの嘘を守るために、次々にいくつもの嘘を塗り重ねなければならない状況へと追い込まれていく犯人の両親の姿が、哀しく思いました。
 そして、嘘だけではなく、祖母に全てを押しつけるにいたっては、救われなさを感じました。
 いったい何を守ろうとしたのか、人は追い込まれていくと、嘘と同じように何も見えなくなって、正常な判断も、心も、持てなくなるのかなあと思うと、重く、そして怖くもあります。
 阿部寛、山崎努、杉本哲太と、渋い俳優陣がとても素敵でした。
 

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