青春の後ろ姿#56 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜新明解 古語辞典 補注版
そしてこの三省堂の『新明解 古語辞典』
出版社がこんなものを出版するなんて素晴らしすぎます!
何が素晴らしすぎるかというとこの箱の書名の横に黄色に白抜きで「補注版」と書いてあるところです!
開くとこんな感じになっています。おわかりでしょうか?
凄すぎるところは朱字で書かれている部分です。
拡大しました。朱字の所に人の名前や書名とおぼしきものが載せてあります。
これ、黒字の所が普通の辞書の部分で、朱字は、その単語の意味、語義の根拠にしている論文を紹介しているのです。辞書に載っている単語の意味は適当に書いているわけではなく、きちんと先人の先生方の語義の研究を基にして載せてあるわけです。これはその辞書の命の部分なので、普通はオープンにしないと思います。
三省堂は研究者のためにこれを明らかにしたのです。たしか『日本国語大辞典』でも載せていたと思いますが、あれはあのデカさでちょっとの情報だったと思います。
『新明解 古語辞典 補注版』は携帯辞書で、しかもたっぷり語義の根拠となる論文をオープンにしているのです!すごいですよね。
三省堂は『古語類語辞典』なんかも出していて、これはどんな辞書かというと、現代語から古語を引くという、おそらく誰が買うの?ニーズあるの?というような全く以て遊びに満ちた辞書です。だいぶ昔に出版されて、すぐに絶版になり、しばらくして再版しました。現在は『現代語から古語を引く辞典』として出版されているようです。買いだと思います。
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