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飛び降り自殺未遂レポ

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2020年8月17日、13階建ての建物の屋上から飛び降り自殺を図るものの、助かっちゃった人の入院日記。
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#実録

飛び降り自殺未遂レポ⑨

ただでさえ生きづらい、生きていけないと感じていたから自殺を決行したのに。
その上後遺症が残るような大怪我まで負ってしまった。

もっとキレイにくたばるはずだったのに。
飛び降りなければよかった。

みんなに迷惑だけをかけた。

頻繁に、看護師さんにそんなことを愚痴った。

すると、「それはまだ何かしなければいけない役割があるからだよ」と助言をもらえた。

看護師さんは優しかった。

集中治療室に比

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飛び降り自殺未遂レポ⑦

体が健常である内は、頭の中に常に逃げの選択肢があった。
その気になればいつでも自分で自分の命を絶てる。
それは自分でも気づかないうちに心の支えになっていたらしい。

手足が自由に動かせなくなった状況で、もはや自分の意思で死ぬことはできなくなった。
自分の内にあった、大切な自由への選択肢が消えた。
「こんなに不自由なのは生まれて初めてだ」と思った。

複雑骨折した左腕は、骨が体の外に露出していたらし

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飛び降り自殺未遂レポ⑤

私のTwitterのつぶやきを精神科医さんが読んでくれた。
先生によれば、「うつの症状で飛び降りたのではない」ということだった。
冷静に思考した末での自殺だったと。

それにはとても納得した。
衝動的な自殺ではない。

そもそも私が初めて自殺を考えたのは、6年も前のことだ。
あの時は、強迫性神経症に悩んでのことだった。少し衝動的だったかもしれない。

それに比べると今回は、とても緩やかに死に向かっ

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飛び降り自殺未遂レポ③

ベッドに寝たきりになりながら、「何故こうなったのか」と何度も考えた。
13階から跳べば、楽に確実に死ねると思っていたのに。話が違うじゃないか。

それでも、地面に激突した直後とか、一番痛い瞬間に意識を失っていたのは幸いだった。

入院してしばらくの間は流動食だった。
その後、お粥とか柔らかいものが食べられるようになった。

しかし何を食べてもおいしいとは感じられなかった。
牛乳すらもまずいと思う位

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飛び降り自殺未遂レポ②

母と兄の顔を見て、渾身の飛び降り自殺計画が失敗に終わったことを、私は悟った。

しかし、思ったより後悔の念は湧いてこなかった。

私は、私自身の意思に基づき飛び降りた。
それがどんな結果に終わろうとも、私が自分の意思を貫き通したという事実は変わらない(いや、このザマだが)。
計画通り、ちゃんと飛び降りた自分が誇らしかった。

入院当初、動くのは首から上だけだった。
全身怪我だらけ。
両腕は粉砕骨折

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飛び降り自殺未遂レポ①

2020年の8月17日

13階建ての建物の屋上から飛び降りた。

建物の屋上まで登りきったところで、記憶が途絶えている。
薬をODしたからだ。
落下時の衝撃で、記憶が多少飛んだのもあるかもしれないけど。

目を覚ましたらベッドの上だった。周りには何人も白衣の人がいた。

そこが病院だと理解するのに時間がかかった。
目を覚ました私の第一声は、看護師さんに向かって言った
「誰ですか!?」だった。

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