飛び降り自殺未遂レポ②

母と兄の顔を見て、渾身の飛び降り自殺計画が失敗に終わったことを、私は悟った。

しかし、思ったより後悔の念は湧いてこなかった。

私は、私自身の意思に基づき飛び降りた。
それがどんな結果に終わろうとも、私が自分の意思を貫き通したという事実は変わらない(いや、このザマだが)。
計画通り、ちゃんと飛び降りた自分が誇らしかった。

入院当初、動くのは首から上だけだった。
全身怪我だらけ。
両腕は粉砕骨折、骨盤もバラバラ。
両脚、指すらも動かない。

手術の関係で、水も自由に飲ませてもらえない(実はこれが一番つらかった)。

ナースコールも押せない私は、必死に看護師さんをおーいおーいと呼びながら、夜通し、水を求めていた。

3週間程は、そんな調子が続いた。

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