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空寝ひつじ
2022年8月4日 10:52
99匹のうちの1匹すべてを生み出した先の、 無 に向かっている。私たちの生活に意味を考えて、意味見つけられないまま死んでいきたい。そう僕は言ったけど、本当に彼は同意してくれるだろうか。否定、ということに恐怖を感じるのは、僕が詩人ではないことの証明のような気がすると、縛られている。縛られた先の機械音は僕の知らない音。ずっと、緑色の海で泳いでいたかった。僕はカナヅチ。遥か先を考えたっ
2022年8月23日 23:54
99匹のうちの1匹縋っている。そこかしこに浮遊している空気に、足場を求めている。私は青い光の照らす先にいて、他人のそれを側から眺めながら、また違う他人に側から眺められている。絡まった蛸足みたいに水に溺れて、ニルヴァーナの赤ちゃんみたいに優雅だった。覚えたての明日に祈りながら、美化された過去を疎む。バスタブに残る血液がまだ固まって、ドロりと沈み浮かんでいる。排水溝に吸い込
2022年8月31日 23:44
99匹のうちの1匹夏の終わりの気だるさ。突き進んだ時は一瞬で、その先の揺れる道を見る。霞む視界の先には、明日の詰め放題のような明日を覚えた。扉の向こう。物語の先の。熱を帯びたカラダを、周りの熱気のせいにして、余韻に浸りたい。それはまるで憚られるような、人。人。人。。早熟を持て余すだけの人生を、見ていたくないだけ。試験管の隅であぐらをかいて冬を待つ。夏眠がなかった、特別な“夏”