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但し書き付きの愛


私が今まで受け取ってきた愛って
全部但し書き付きの愛だった気がするんだよね


そんなことを彼に零したのは
体が痛くて眠れなくて
背中を摩ってもらっていた
深夜3時のことだった。


お勉強が出来るから、好きだよ。とか
〇〇させてくれるから好きだよ。とか
いい子だから好きだよ とか。
親からもらった愛も、
好きだった人たちからもらったはずの愛にも
但し書きが付いていたんだと思う。

結局私は
誰かに振り向いて欲しくて
ずっと自分を捨ててきたんだと思うんだ


彼は何も言わずに背中を摩りながら聞いていた

そして云う
『だから今、俺がおるんやろ』
『俺とおったらええ。』

『お前が禿げても、太っても痩せても、
いい子や無くてもええよ。
ずっと無条件に愛してんで』


嗚呼、この人はいつもそう。
こうやって、私そのものを愛してくれる。

この人の覚悟の重さを知っているからこそ
私も前を向いて戦える。

私が渡せる愛は、
時間制限付きかも知れない。

それでも、
愛すべきものを愛しそびれないように
あったかい愛を、丁寧に、育ててゆく。

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