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20241016 昭和の町並みがぎゅっと残っている上越高田の朝:オリンパスペンデジタル1 E-P1でモノクロ

縁あって、数年に一度、新潟県上越市の高田の町を訪れる。
もしかしたら、これが最後の訪問になるかもしれないという感じは無きにしもあらず。
出掛けるときは、目的や用事、仕事があって出掛けることがほとんどで、それ以外で旅に出るということがこれまではなかったので、今後はそんな用事などがない、純粋な旅として出掛けることがあってもいいのかもしれない。

高田の町は何度目かの訪問になる。
仕事で出掛けていたので、高田の駅前のホテルに宿を取って、そこから目的地への往復しかしてこなかったので、町中を歩くことはしてこなかった。
今回の訪問は、朝に少しゆとりがあったので、散歩がてらカメラを持って歩くことにした。

駅前の通りの交差点。
朝6時半頃だったが、まだ街が目覚める感じはない。
人の出歩く姿もなければ、クルマもほとんど走っていない。
生活が動いている感じが見られるのは、駅を中心とした街ではなく、国道など幹線道路沿いなのかもしれない。
立派なつくりの高田駅。朝練か何かで投稿する高校生が10名程度駅から出てきた。
駅前のロータリーから少し外れた所に高速バスが止まっている。駅からは100m弱離れている所に乗り場があって、バスに乗り込む人の姿が見られた。大きな街に出るならばクルマかバスになっているのだろう。
高田の町といえば、地理で学習した「雁木」という街の作りがある。駅前の大きな通りの歩道にもそうした意匠が見られる。これは、おそらく平成のころの作りなのかもしれない。
ところが、クルマが通るには少し狭い、昔ながらの生活道路に入っていくと、雰囲気は一気に変わる。
木造の雁木がずらっと続く、町並みを見ることができる。
建物も昭和の作りが残っている。アルミサッシに変えているところもあるが、もっと古い作りの建物もたくさん。
雪がたくさん積もるからだろう。屋根に上るはしごがどの建物にも取り付けられている。
建物の耐候性を高めるために、道に面するところなどは、トタンが貼り付けられているのだが、これが昭和感を高めているのかもしれない。
少し駅から離れていくと、大きめの工場らしき建物も見えてくる。これらの建物は、平成の世代という感じか。
しかし、川沿いを見れば、まるで小津安二郎の末期の映画に出てくるような建物もみられる。
川の鴨達がとても大きく、悠々とこっちのことは気にせずに動いている。あまりこちらを気にする様子もなく、長い間間近で見ることができた。
建物が撤去されてどれくらいの時間が経つのだろうか?
橋の周りに手が入っている感じはない。
側溝のフタになっていたであろう鉄板も錆びて朽ち果てる間近。
本当にと計が止まっているかのような錯覚を覚えながら、30分ほど撮影しながら歩いた。

高田の町は、本当に静か。
朝の散歩にカメラを持って出れば、本当に飽きることなくいつまでも撮ることができるような感じがある。
また、街を楽しむことを目的に、出掛けたいなぁと感じている。

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