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木村優一のお役立ち健康法~声楽家の体調管理教えます~

寒い日が続き、最近は都心でも雪が舞い散る日もありました。
風邪のみならず、インフルエンザ対策など(今はコロナウイルス対策も必要ですが)、声楽家としては一番健康管理に神経をつかう季節です。

声楽家であるがゆえ、「声のケアどうしていますか?」「健康管理どうしていますか?」「風邪予防はどうしていますか?」と質問されることが多々あります。健康というのは誰しも関心があるもの。今回は健康管理に関する質問にお答えしたいと思います。役立つ情報があれば幸いです。

① 生活のルーティンを作る!


まず一番多い質問として「声楽家ならではの特別な健康法」。私は「あまり特別なことはしていませんが、規則正しい生活を心がけています」と答えています。大体つまらない顔をされ、申し訳ないなと思いつつ、これが基本中の基本だと思います。

偉そうに言っていますが、私は中学高校時代の、試験前に遅くまで試験勉強をし、休日には寝坊するという悪習慣がなかなか抜けきれず、朝すっきりと起きることが苦手なんです。努力して就寝時間、起床時間が大幅にずれないように気を付けています。睡眠時間が規則正しくなると、食事の時間も規則正しくなり、活動時間も当然規則正しくなります。体感として、規則正しい生活の方が体調を崩すことは大幅になくなりました。

② 食べ物、飲み物は?


次に多い質問は、「喉に良い食べ物は? 悪い食べ物は?」です。食べ物にあれこれ気を付けて生活しています! と言いたいところですが、「普通の食事をしています」と回答し、また質問者をがっかりさせています。もちろん、全く気をつかわないわけではなく、本番前に食べないようにしているものもありますが、日常では「これは悪いから全く食べない、これはよいから多めに食べる」とあまり選別はせず、「バランスのよい食事」、そして「食べ過ぎないこと」を心がけています。

声楽家=体格がよい=いっぱい食べる、というイメージを持たれがちですが、これに当てはまらない声楽家もたくさんいます。ちなみに結婚した当初、妻が周囲の人に「夫は声楽家です」と話すと、「太ってるの?」と皆に聞かれる、と言っていました。一般的にはまだそういうイメージなのかもしれません。

話は逸れましたが、「食べ過ぎない」は私の経験上とても重要です。食べ過ぎは胸やけや胃もたれだけではなく、「逆流性食道炎」を起こすことがあります。胃酸が食道に逆流し、食道粘膜が炎症を起こす病気で、喉を痛めてしまうこともあります。寝る前の食事も逆流の恐れがあり、あまりよくないようです。

③ ショウガ、ハチミツ、葛根湯、スポーツドリンク


やっと少し具体的な回答。季節問わず常備しているのが、ショウガ、ハチミツ、葛根湯です。特に私はハチミツが無いと不安になってしまうほどです。空気が乾燥している季節、夜中に目が覚め、喉が乾燥している! まずい! と思ったときに、水分を摂り、ハチミツを舐めます。

個人的には、これがけっこう効きます。ちなみに水分は、水より体液に近いスポーツドリンクの方が喉によいそうです。大学の音声学の授業で学んだことで、今でも実践しています。市販のスポーツドリンクがたくさんありますので、それぞれの体に合うものを選んだ方がよいと思いますが、私はアクエリアスかDAKARAがお気に入りです。

番外編


『歌い手もアスリート!? 舞台を完走するために私が心掛けた3つのこと』に少し書いていますが、地方に遠征したときに、乾燥させたショウガ、チャイティーのティーバッグがとても役立ったことがありました。何日も公演が続き、風邪を引きそうになったとき、ショウガといろんなスパイスが入ったチャイティーで体を温め、風邪を引かずに乗り切ることができました。以前、香港の食と健康を紹介する番組で、「体を温めること」をとても大切にしていることを思い出しました。冷えは万病のもとですね。外泊するときには必ず携帯することにしています。

以上、私が日常気を付けている健康法を並べてみました。この季節を元気に乗り越えましょう!


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