連載童話「タンポポの詩」その4 「美しく透き通った少年の歌声」
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「タンポポの詩」その4
前回のあらすじ
春風に乗って、
旅立ったタンポポの子供である私は。
丘の下の街へと舞い降りました。
そこには、美しい声で歌う少年がいると
虫たちの話で聞いていたからです。
その少年は、街の広場の噴水の近くで
小さな竪琴を弾きながら歌っていたのです。
それを見つけた私は、
少年の側に、ゆっくりと舞い降りたのでした・・・。
「美しく透き通った少年の歌声」
人間たちには、
少年の歌は美しく
聞えないのでしょうか。
少年が奏でるたて琴に、
合わせて歌うその声は
とても美しく透き通った歌声だったのです。
ところが、
少年の美しい歌に足を止める人は、
僅かしかいませんでした。
空の雲が、
赤や紫色の
夕焼けに染まるころになると。
少年は、
足元に置いてある
帽子の中のお金を
ポケットに大切そうにしまうと。
トボトボと、
何処かへ帰っていったのでした・・・。
少年は、
次の日も
その場所にやって来て歌っています。
そして、
その次の日も、
そのまた次の日も・・・。
タンポポの子供の私は、
この場所がとても気にいったのでした。
ここにいれば、
夏の日照りの暑い日でも。
風に吹かれた噴水の水で、
渇きに苦しむこともないでしょう。
それに何と言っても、
あの少年の美しい歌声を
聞くことが出来るのですから・・・。
時は、春から夏へと過ぎて。
タンポポの子供であった私は、
噴水広場のこの場所で芽を出し
青々と葉を茂らせ生長したのでした。
いま、
私の少し先には、
あの少年の後姿が見えています。
少年は、
今日も、
この場所にやって来て
美しい声で歌っています。
しかし、
ほとんどの人が、
ただ少年の前を
通り過ぎて行くだけだったのです・・・。
ですが、
この先、少年にとって意外な出来事が
おきる事など誰も想像もしていなかったのでした・・・。
連載童話「タンポポの詩」その5へつづく・・・。
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連載童話「タンポポの詩」その4 おわり
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2022.2.18 2.19加筆 2.25加筆
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