連載童話「タンポポの詩」その11「ハナアブたち」
「タンポポの詩とは」投げ銭方式ですので無料で読むことが出来ます。
タンポポの詩とは
ある、月の美しい晩。
タンポポは、丘の上を飛び立っって、噴水広場の前に舞い降りるとそこで芽をだしました。
それは、タンポポが、街の噴水広場の前に、美しい声で歌う、たて琴弾きの少年がいる事を知っていたからです。
少年の歌う、噴水広場の前には、小さなパン屋さんがありました。
そしてそこには、母親を手伝う可愛らしい少女がいたのです。
貧しい歌うたいの少年と少女は、ある日を境にお互いを意