写真詩・丘の上に立つ1本の木

「丘の上に立つ1本の木」

僕は　丘の上に立つ　1本の木・・・

また秋が来たと

梢で囀る　小鳥たちが　

ノイバラの　赤い実を見て　教えてくれた

まだ　日差しが　温かいうちにと

きっとリスたちは　冬の準備に　大忙しだろう

今年の　クルミは　豊作だと良いな・・・

これから　だんだん　寒くなり

赤トンボたちの　姿も見えなくなるけど

きっと夏になれば　またその姿を　大空に見せてくれるだろう・・・

ブンブン　羽音を立てて

飛び回る　ミツバチたちも・・・

大きな　羽で優雅に

飛ぶ　蝶たちも・・・

そして　驚くと

一目散に　土の巣穴に

逃げ込む　コオロギたちも・・・

ほら　見てごらん

風が・・・　

ススキの　小さな　

キラキラ輝く　星の子たちを　

青空に運んでいるよ・・・

もうじき　冬がやって来る

森の木々たちも　葉を落として

今年の　秋に　さよならしてる・・・

僕は　枝を差し出し

夏の日差しから　小鳥たちを

まもってあげることぐらしいか　出来ないけれど・・・

でも　この森で生きる物たちが

ずっと　ずっと　幸せでいる事を

冬の間も　森の中にある

小さな丘の上で　願ってる・・・

そして　春がまた　温かな風を連れて

そっと起こしに　やってくるまで・・・

じきに　空から　フワフワの

雪が　舞い降りてくると　

森に　白いカーテンを　おろします

ゆっくり　ゆっくり

お休みなさいと・・・

終り

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使用写真・フリー画像素材Pixabay より

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もとき様　日吉八王子神社の紫陽花

もとき｜note

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写真詩・丘の上に立つ1本の木

終り

2020.11.26　26.20時30分　加筆　26.21時　修正

26.22時45分　加筆　30.トロフィー加筆　2023.6.8サポート加筆