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ゆこたか雑記帖
2020年6月10日 17:37
この小説は、「卵形の愛」に充足していた双生児、ジャンとポールの物語と、彼らの叔父である、5つの町のごみ捨て場を支配する「ごみのダンディー」ことアレクサンドルの物語が、三人称の叙述と一人称の語りが交錯する形式で書かれています。2つのテーマはほぼ並行して進行していきますが、この小説を序盤から中盤にかけて牽引するのはアレクサンドルの物語です。同性愛主義者の彼は、異性愛者は自然や道徳と一体化することで