デザイン
先日、7月に発行された新紙幣について以下の記事を書きました。
新紙幣に触ってみた|so-neco1982
https://note.com/sonec82/n/n099ca3a7ea44
こちらの記事では、5千円札には目印は何もついていないと書きましたが、
その後、5千円にも底辺中央にザラザラした部分があることがわかりました。
それを踏まえてもう一度まとめると、
1万円は両端がザラザラしている。
千円は右上と左下の角がザラザラしている。
5千円は底辺中央がザラザラしている。
↑こうなります。
これまでは大きさを比較することでしかお札の種類を判別することができませんでしたが、
今回の新紙幣では判別するための材料がひとつ増えたことになります。
しかし・・・
正直に言ってしまうと、ザラザラがちょっとわかりにくいのです。
もう少し凹凸がはっきりしていれば、だいぶわかりやすくなると思うのですが、
今のザラザラでは、視覚障碍者になりたての人や、視力の低いお年寄りなど、
触ってものを区別することに慣れていない人にとってはザラザラ加減がうすくて判別が難しいような気がします。
実際、目の見えている人に聞いてみると、「ぜんぜんわからない」と言われることもあります。
ユニバーサルデザインとは、視力の有無だけでなく、年齢なども選ばずに
誰もが利用しやすいデザインということ。
まあ、ここでグチを言っても仕方ないですし、
それでもこれまでより判別の材料が増えたことは良いことだと思っています。
これだけで終わるのは、なんだかわたしのグチだけ聞いていただいてしまった感じになってしまうので、
後半はわたしが一番素晴らしいと思っているユニバーサルデザインについて書こうと思います。
あまりにも有名なものなのでご存じの方も多いと思いますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
わたしは、花王が考え出したシャンプーとコンディショナーを判別するための、ボトルの凹凸がユニバーサルデザインとしてとても良いと思っています。
花王が販売しているシャンプーのボトルには、側面とふたの部分にぼこぼこした凹凸がついています。
コンディショナーには何もついていません。
これだけなのですが、シンプルで、誰にでもわかりやすいと思いませんか?
上述したように、これを考えたのは花王ですが、王手の化粧品メーカーでこのアイデアを採用しているところは多いです。
わたしは、シャンプーに、点字をつけたらどうかという相談を受けたことがあります。
実際それを実行している会社もあるのですが、
視覚障碍者全員が点字を読めるわけではありません。
それに、ユニバーサルデザインの考え方を採用するのであれば、点字を知らない見えている人にもわかりやすいデザインでなければならないのです。
花王のシャンプーボトルについている凹凸はかなりはっきりしているので、触覚でものを判別することに慣れていない方でもすぐにわかると思います。
よろしければ、みなさんも試してみてください。
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