Lisa 🌏
自分の輪郭をなぞる旅 〝Dear me,〟
2023.8.9-8.17までの9日間、ユーコン川300kmカヌーで下った日々の旅行記
2024年10月、1年半ぶりに帰国した。 ワーホリで過ごしたカナダのユーコンを出発してから 日本に帰るまで、地球半周するように半年ほど、約30ヶ国を旅してきた。 カナダ、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、チリ、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、コロンビア、スペイン、フランス、スウェーデン、スイス、デンマーク、ポルトガル、モロッコ、イタリア、バチカン、ギリシャ、アラブ首長国連邦、スリランカ、タイ、そして日本へ。 旅に出て良かった。
久しぶりにnoteを開いたら、去年のちょうど今日の記録で止まっていた下書きを見つけた。 2023年11月17日の記録 カナダに来て、もうすぐ6ヶ月が経とうとしていて。 細胞は3ヶ月で入れ替わるというから、もう私の身体には、カナダの細胞が流れてるということらしい。 ユーコン川の旅日記も書き進めたいところだけど、やっとPublic libraryにてWifiが繋がったところなので(新しいダウンタウン近くの家はWifiなし生活を堪能中)、今日はつらつらと日々のことを残したいな
2023年🏔ありがとう! 慣れた環境を一度離れてみる勇気、 そこで果たされた長年の夢。 舵をぐんと切ってみたら、こんなところで、と思うような辺鄙な場所で、のびのびと生きる人たちとの出会いも多かったこの一年。自分が想像もできないくらい、色んな人生があることを知った。 周りの人の顔がたくさん浮かんできて、やっぱり今の自分がいるのはみんなのおかげって幾度も思った年だった。 最近ふと、人生って繋がってるんだなぁとって思わされる瞬間が多かった。 大好きな友人と、カフェでナチュ
sunrise 10:45/sunset 16:54。 最近はもう、太陽が真上に昇らない。 世(夜)が明けるのは、出勤する時でもなく、随分と1日を過ごしたように感じる、ブランチの時間帯。 地平線から近い位置を緩やかに曲線を描いていく太陽は、優しくあたたかく。 この厳しい寒さの地に住む人々にとっては、 大切なものなのだろうなと思う。 接客中に交わすちょっとした挨拶で、 天気のことを話すし、やっぱり太陽があるときこそ皆明るいし楽しそうに見える。 私にとって、初めてのこ
出発前の忠告 バックパッカーズホステルで目を覚ました。 いよいよ出発の朝。朝食をさっと済まし、最後のスーパーへの買い出しに向かった。 食品売場では、カヌー旅であったら便利だろうというものを見つける度に、後ろ髪を引かれる。 買うか買わないか、の判断に時間がかかり、ぼーっと考え込んで商品の前で佇む私に、彼は、ほら行くよ、と声をかけて、ようやく買い物は無事に終了。 彼の頭の中では、このサバイバル旅で必要な食料分を把握していた。 冒険慣れをしている彼に、一番頼りたいところだ
大学生の時は、旅するように毎日わくわくした感覚を持っていたはず。 大人になって、その感覚をずっとキープし続けられてる人ってほんのひとにぎりかもしれない。 わたしも社会人になってから、周りを見過ぎて、こう生きないとばかり思いがちだった。 わくわくすることより、周りを見て、ちゃんとしないとって。 ちゃんとしないとって、今思えば何だろう。 ワーホリでカナダに来て2ヶ月。 7月に迎えた28歳の誕生日に書いた日記を見返していた。 そこには、『将来やりたいことや自分で想像できる未来
彼からの提案 まだカナダに経つ前の日本で、日常を送っていたある日のこと。平日夜、晩飯を食べた後だったと思う。「ユーコン川をカヤックで下れるらしい。しかも簡単そうだよ」と彼は言った。彼の言う、”簡単そう”は未だ信じられない。もちろん信じたい気持ちはあるけれど、カヤック初心者だった当時、単独で2000kmもナイル川をカヤックで下ったことがある彼の言動を、どう信じればいいのか。私は、行ってみたいけど本当に行けるのかな、と思っていたっけ。 導かれるようにホワイトホースへ
カナダのアルバータ州キャンモアに滞在して1ヶ月半経ち、ようやく慣れた頃ではあったけれど、私たちはユーコン準州ホワイトホースを新たに暮らしの地として選び、8月に移り住んできた。パートナーのタカがオーロラガイドとしての仕事が始まることになったからだ。 そして、新生活が本格的に始まる前に、 私たちはユーコン川を下る旅に出た。 この旅が、どういう時間だったのか、何を体験したのか、これを経て何が変化したのか。 旅から戻ってきて2週間ほど経った。私は、カナダで暮らしていくために求職
実は毎日違う日を過ごしながらも、何度も同じ思考が繰り返されてる。 そうらしいし、そうかもしれないとも思う。 一度空を見上げて、立ち止まってみるといい。 空の色、雲の動き、もしかしたらうっすらと月が浮かんでいるのを見つけられるかもしれない。 きれい、明るい、気持ちいい、何も感じないでも、なんでもいい。その感情に。その感情に、もう一秒寄り添ってあげたらいいと思う。 進まなくてもいいけれど、自分のこと知れるだけで豊かになれると思うから。
カナダで暮らし始めて、3週間。 カルガリーからキャンモアに拠点を移し、カナダの某ファストフード店で働き出して2週間。 夫婦で新婚旅行も兼ねてと言って、決めたワーホリだったけど、家賃が高かったり、お互い仕事が見つかるタイミングが別だったりして、私はスタッフアコモに、彼は会社のボス宅のリビングルームで寝泊まりをしている。 新たな挑戦、英語環境で働く 私は無鉄砲なところがあるから、働き出すまでは実際にどうなるのかなど考えてもなかった。実際に起きていないことだから考えられない、
6月から新婚旅行も兼ねて、 夫婦でしばらく海外へ。 カナダのワーホリビザも取得したので、 暮らしつつほどほどに働きつつ。 あたりまえなことやこれまでの価値観を 一旦真っ新にしてみる。 やりたいことがたくさんあるけど、 自分の内から湧き出てくるものなのかも 確かめたい。 今は、日本を満喫したくて、 国内を夜行バスと鈍行列車で巡ってる。 石川の金沢と加賀 岡山の倉敷 高知の香南 徳島の三好 広島の瀬戸田 … 引き続きここにはゆるゆると記録していきたい。
人と出会えば、会話は生まれていくもの。 紡いだ言葉は癒しとなり、 時に、断片的に見えた面だけを捉えて、 鋭利なものとして受け取られることもある。 だからか、私は、かしこまった場や大勢の人前でしゃべるのが億劫に感じて、なかなか前向きになれない。 半年ほど前に訪れた島根で、 素敵な映画館を経営するご夫婦に出会った。 そこで、インタビューアーからの、 「これからどういう場所にしていきたいですか?」という質問に対して、 その旦那さんは、 《無言の会話》を大切にしたい。 と答
いつもの仕事からの帰り道。 自転車を走らせながら、風を浴びる。 今日も終わらなかったなと…せめて今日やらなきゃいけない分だけでも無理やり片付けたことにして、それでも残業はしっかりして家に向かう。 責任感が強いといわれるけど、 それだから私はどうしても忙しくなるのかな。 心を亡くすと書いて、忙しいと読む。 心を亡くす、だなんて、一番いやだ。 世の中の人はどうしてるんだろう。 せめて、街灯のない道を爆走できる私、なんて幸せだろうと思いながら、心なくさず、生きていかないとな、
7月誕生日の私は、今年で27歳の誕生日を迎えた。その自覚はない。「いくつになったの?」と聞かれて、正々堂々と「26」と自信を持って答えた暁には、サバを読み始めたな!と笑われる、もう私はそんな年頃だった。 職場には、約10歳も年下の大学生が新しく入ってきて、どんなに些細なことでも質問してくれる初々しさと一生懸命さが眩しい。彼から見れば、私がずっと上のお姉さんに見えるのも無理はない。 ついこの前まで、私も社会人のひよっこだった。毎日朝起きて、仕事に行って、呼吸してるだけで、あ
最近、プラムや梅の木が人気(ヒトケ)を感じてるとしか思えない。2年前から、生え方も変わった。さらに今年の春は、明るい表情と個性を発揮し始めている。 元々は草が生え放題で近寄りがたかった場所が、今や生き物たちと人間が共存する新たな空間になっている。その変遷が本当に美しい。 私はどうしても鬱蒼としすぎる場所には飛び込めないなぁという気持ちもあって、まだ自然が好きと大きな声で言えない。 自然はもっと身近なところにあるんだな。
朝、鴨川沿いを、たくさんの人が歩いてる。皆それぞれの時間を気持ち良さそうに過ごしていた。犬と散歩してる人、リモート前にとランニングしてるお姉さん、大学生らしき若いカップル。 星野道夫さんが、原野にポツンと浮かぶ家の灯、大都会を埋め尽くす夜景、を見たときの感覚の表現を思い出す。 〝儚い〟にも近いけど、もう少し温度が高く、ぬくもりのあるように感じる。 その人々の横を、なぞるように流れていく小さな川の流れも好きだった🌿