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#3 SIGMA fpに似合うのはどこなのか?(東京・丸の内)|写真とひとり散歩

fpをついに手に入れた。
このカメラに似合う場所はどこだろう?
そう考えたとき、四角いミニマルなデザインから、都会で使うのに適していそうだと感じた。

余計な装飾は一切なく、オールブラック。
レンズをつけなければ、一見カメラだと分からない外観で、街ゆく人にプレッシャーを与えにくい。

ただし、一癖あるので、調整をしつつ、じっくりゆっくり撮れる場所でなくてはならない。

ということで、今回はなんか良さそうな写真が撮れそう、かつ、土地勘がある丸の内に決定。

あえて丸の内線に乗る

行き先が決まれば、即行動。
どんな写真が撮れるだろう?と期待に胸が膨らむ。
しかも、珍しく晴れだ。最近は、休みの日に限って曇りか雨だったから嬉しい。

ふと目をやると葉っぱが綺麗だったのでパシャリ

本来なら、自分の最寄駅から東京駅までは、中央線に乗った方が速い。(5分程度だが)
しかし、以前まだオフィス出社があった頃は別の地域に住み、毎日丸の内線に乗っていたため、懐かしさから思わず丸の内線を選択。

こういう写真撮ってみたかったシリーズ

昔を懐かしむことが増えたのは、年齢を重ねたからだろうか?
ただ、なぜか自分が思い出すのは、辛かったとか、恥ずかしかったとか、そういうものばかりだ。
おもしろおかしく生きていくことがモットーなのに、どうしたものか。

これは、どうやら人間の脳の仕組みによるものらしい。
生存をしていく上では、失敗を長く記憶に留めておき、繰り返さないようにしているようだ。
だが、脳の容量は限られているのだから、可能なら楽しいことを多めに記憶しておいてほしい。

右にならいたい日本人なので 人の流れに沿って歩く
こういうブレている写真もいい感じ

東京駅に到着

さて、そうこうしているうちに東京駅に着く。
地下通路を通って、まずは丸ビルへ。

統率がとれた空間に何となくソワソワする
少しサイバー空間ぽい

ふと柱を見ると、雨漏りをしているようだ。
最近、さまざまな駅でこの雨漏り注意を見る気がするが、気のせいか?
少なくとも、新宿駅は雨漏りしていた。

建物の老朽化によるものなのだろうか?

丸ビルってこんな混んでたっけ?

最近の丸ビルは、混んでいる。
数年前だと比較的閑散としていたような気がするが…どうにも人が多い。
入っている店もすっかり変わってしまったし、時代の移り変わりを感じざるを得ない。

ここはいつでも入れるカフェだったはず…
自分がいくのがいつも夜だったからか?

エスカレーターを上がると、吹き抜けになっている空間は上から写真が撮れる。

誰かに注目されているなんて意識していない人の流れを見るのが好きだ。
しかし、そうこうしているとき、ふと、もしかすると自分も誰かに同じように観察されているのかもしれないと思い直して、無駄に背筋を伸ばす。
自意識過剰である。

人の流れをただただ捉えるのも楽しい
東京駅を正面に思い思いの時間を過ごす

混雑している背景は、留まって過ごせる場所が増えたことによるものだと思う。
以前、丸ビルには、ザ・コンランショップというイギリス発のインテリアショップが入っていた。
しかし、現在はスタバと蔦屋書店、シェアラウンジなどが併設した空間となっている。
東京の一等地でゆったりと過ごす体験は、多くの人にとって価値が高いのだろう。

しばらく前から、TSUTAYAを運営するCCCはこのようなコト消費をコンセプトに組み込んだ店舗出店を行なっている印象だ。
その代表的な旗艦店が、代官山T-SITE(代官山の蔦屋書店)である。

ガラス越しに撮ると光が柔らかく見える

丸の内仲通りへ

丸の内仲通りでも空間を楽しめる工夫がされている。
道路は日中、車両通行止めとなり歩けるようになっているし、まるで海外のようにテラス席で飲食をできるのだ。

映え写真チャレンジ
道路の真ん中でしゃがんで撮る自分だったが
広いので通行の邪魔にはならない

一度、私もこの場所で、できるビジネスマンに憧れて苦手なコーヒーを注文したことがある。
もちろん、場の雰囲気だけでいきなり飲めるようになるはずもなく、自分が目指す姿を断念した。
いまだに当時と同じく、意識も低ければ、血圧も低いまま過ごしている。

さらに歩いていくと、今の時期に合う特徴的なものを見つけた。
もうすぐハロウィンも近い。
今年も残すところ、あと2カ月だ。

ジャックオランタンがカブだったのは有名な話
だが かぼちゃの方が圧倒的に可愛いと思う

fpはトキ消費にも踏み込むカメラ

ここまで丸の内に関することばかり書いてきたが、ご覧いただいている通り、fpの描写は素晴らしい。
少し独特な操作性や機能ながら、出てくる画がいいので、技術はなくとも、次は何を撮ろう?と考え、撮影という体験が楽しくなる。
自分が見た「一瞬」をもっと残したくなるのだ。

丸ビルから見る窓越しの東京駅

つまりこのカメラは、非再現性という点においては、モノ消費やコト消費から一歩進んだ、トキ消費にも踏み込んでいると思う。
そういった意味でも、今の丸の内との相性はいいのかもしれない。

ただ、コーヒーを克服できずに、できるビジネスマンになれなかった自分は、fpを早々に購入し、モノ消費最前線で活躍中だ。

そのうち、人物撮影にも使ってみたいなぁ。



📷SIGMA fp

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