#8 歴史的建築はロマンの塊だ(日本橋/東京)|写真とひとり散歩
SIGMA fpは、バチッとハマるときと、あれ?となるときの差が激しい。
なんとか使いこなしたいが、現在は独特なクセのようなものが掴みきれず、若干苦戦気味だ。
やはり、まずは慣れだろうということで、今回のお供はSIGMA fpに決定!
神田から日本橋へ
今回の行き先は日本橋。
SIGMA fpで撮ったコンクリートの質感表現がなかなかよかったので、得意そうなものが多いというのが日本橋にした理由だ。
せっかくなので、神田から歩くことにした。
7〜8年前は「神田のトリキ」が、飲み会開催の合言葉だった。
当時の上司や同僚たちは、よく仕事をして、よく遊び、よく飲む、そんな組織で、ほぼ下戸の自分も楽しく飲み歩いていた。
そんなちょっとした思い出もあったので、久しぶりに歩いてみようと思ったわけだ。
もちろん、神田の良さはトリキだけではない。
室町の桜は有名スポット
神田から日本橋までは、徒歩10分ほどだ。
その間には、室町というエリアがあり、三井不動産がしきりに開発を進めている。
ここは、早咲きの桜でも有名。
早いと、2月中旬には八分咲きほどになるらしい。
種類としては、河津桜とおかめ桜の2種類があるようだ。
実は、今年私も撮影をしようと足を伸ばしたのだが、時期が遅すぎて全て散ってしまっていた。
仕方がないので、地面に落ちた花びらを撮った記憶がある。
来年はリベンジを果たしたい。
日本橋といえば、日本銀行本店
そうこうしていると、日本橋に到着。
神田方面からきた私が、まず目にしたのは、立派な建築物だ。
日本銀行本店(旧館)である。
日本銀行本店の建物は、旧館である本館・2号館・3号館と分館・新館で構成されている。
本館は、明治29年に完成、2号館と3号館は昭和13年に増築されて今の形となった。
この辺りには、昭和初期の建築が多く、隣の三井本館は昭和4年、斜め前の日本橋三越本店は昭和10年の作品だ。
このような西洋風の建物には、ルネサンスやらバロックやらの建築様式があるが、私はあいにく知識がなく、表層部分しか知らないため、語るのはやめておこうと思う。
余談だが、日本銀行本店が、東京駅を設計した辰野金吾の作品だと知ったのは、帰り道のことだった。
三井本館と日本橋三越本店
意気揚々と散歩を楽しんでいたものの、この日は晴れていたが気温がいきなりガクッと下がった日。
超がつく寒がりの私だが、なぜか自分の寒さへの耐性を過信しがちだ。
例に漏れずシャツ1枚で出てきて、じっくりと建物観察をしていたため、外にいるのが限界に達しようとしていた。
ということで、このパートにタイトルをつけたはいいものの、残念ながら写真はほぼ撮れていない。
三井本館のこの柱は、いくつかのパーツを結合して1つの柱となっていた。
柱だけをまじまじと観察し続ける様子は、さぞ怪しかったと思う。
そして、その正面には日本橋三越本店がある。
何とも煌びやかだ。
華美なものが好きではない自分は、こちらの観察はせずスルー。
使われている鉱石と思い出
この建築物に使われている石は何なのだろう?と気になり調べてみた。
三井本館には、茨城県稲田市で採掘された花崗石である稲田石が使われているらしい。日本橋、東京駅、明治神宮などにも利用されているのだとか。
日本銀行本館は、1階部分が花崗岩、2階以上は安山岩が使われていると記載があった。
こういった鉱石を調べていると、父を思い出す。(健在だ)
父は、地質関係の仕事をしており、鉱石に詳しい。
だから私は、キレイな石を拾うと持ち帰り「これは何の石?」とよく訊いていた。
答えは、決まって必ず「石英だな」だった。
「石英しかないならつまらない」と当時は思って訊くのをやめたが、今なら分かる。
父は、面倒くさかったのだ。
そして、私が興味をなくして訊くのをやめるようにそう返していたのだと。
私から石を受け取り、それを観察する素振りを見せていたのも、ただの演出だ。
父と性格がそっくりだと、母に言われている自分が言うのだから、間違いない。
残念ながら、いまだにこうして、石自体への興味は失せていないのだが(笑)
日本橋の日本橋
現在、日本橋は工事中だ。
そのため、一部を撮る形になるのだが、それでもカメラを持った人はそこそこいる。
とりあえず、日本橋と日本橋川は撮ったから今日は終了!
温かいごはんを食べて、帰路に着くことにした。
まだまだ、fpについて知らないことが多すぎる。
バチっとハマる良い表現が出てくる条件が分からないため、もう少し慣れと研究の余地があると感じた。
使いこなせれば、きっとめちゃくちゃいい写真が撮れるだろうという期待を抱きつつ。
📷SIGMA fp