帰省してゆっくり過ごす2025年の始まり
2024年最後の日に実家へ帰り、2025年最初の日は実家で過ごした。
ごはんを準備してもらい、年越しそばとおでんを食べ、お菓子を食べ…何もせず過ごす。
第1話 年越しはまさかの…
紅白の感想を友達とLINEしあいながら、行く年来る年を見て、いつの間にか12月31日の23:56…
あと4分で年明けだ!と盛り上がっていると、母が「お風呂入っちゃいなさい」と一言。
自分「え?(もうすぐで年明け…)」
母「寒いって言ってたでしょ?あったまっておいで」
自分「あ、お母さん、先に入ったら?」
母「お母さんは後で大丈夫!片付けしてからにするから入っておいで」
自分「…う、うん、ありがとう…」
こうして、自分は2025年を素っ裸で迎えることとなった。
第2話 ゆったりした時間は最高の贅沢
翌日、9時半頃に起きると、母が「まだ洗濯してて、ごはん用意できないから、もうちょっと寝てなさい」とのことで、部屋に戻された。
とりあえず、遠方に住む父に電話をかけて新年の挨拶をする。
そして、そのうち、ごはんができたとのことで、リビングへ上がった。
「お母さん、今年おでんと年越しそばしか頭になくて、朝ごはんのことすっかり忘れてたよ。これだけで、ごめんね」
そう言われて用意されていたのは、雑穀米、ブリの塩焼き 大根おろし乗せ、納豆、レンコンの煮物、サラダ、唐揚げだ。
正直、十分すぎるので、感謝しながら食べる。
母曰く、おもてなしには、机いっぱいの料理を用意したいそうだ。
ごはんを食べ終え、駅伝をゆったり見ながらお茶を飲む。
このゆったりした何もしない時間が、贅沢だ。
第3話 毎年恒例!地元の神社へ初詣
準備を終えると初詣にでかける。
といっても、自分は後片付けもせず、ただ顔を洗い、寝癖のついた髪を濡らして整えただけだ。
今日は、髪のセットもしない。
そして、母の運転で神社を目指す。
どこの神社もそうなのかもしれないが、ここは参拝客が死ぬほど並んでいるのだ。
並ぶのが嫌いな母と自分は、この列に並んだことがない。
邪魔にならない位置から、お辞儀して手を合わせる。
お賽銭はしていないが、お守りを毎年しっかり買っているから良しというのが、我が家の教えだ。
この神社は、弘仁(810年~824年)に創建されたと言われているらしい。
かなり歴史があるようで、昭和53年には有形文化財に指定されている。
wikiに1918年の社殿写真が載っていたが、今とほぼ変わらない姿で写っていた。
今年もしっかりお参りをしたため、きっと良い年を過ごせるだろう。
第4話 懐かさと新しさと
初詣を終えて、どこに行くか悩んだ結果、懐かしの場所へいくことにした。
かつて通っていた小学校の裏だ。
昔は、たしか整備されていなくて、ザリガニとかが獲れる小川みたいな感じになっていたような気がする。
この場所には、自分なりの思い出がある。
奥の方に行くと川があるのだが、その手前の道をまっすぐ行くと、芋掘りができる畑があった。
幼稚園時代に、歩いてそこまで向かい、芋掘りをして、頑張って持って幼稚園まで引き返す、みたいなことをしたような気がする。
自分は、芋掘りとか野菜収穫が大好きで、中学生時代には野菜作りクラブに所属していた。
そのため、幼稚園のときの記憶はほぼないものの、芋掘りでこの道を歩いたということは覚えているのである。
先に進むと、川があるのだが、そこは昔、川縁まで近づけたが今は近づけないようになっていた。
記憶とは若干違うこの場所を、新しい気持ちと懐かしい気持ちの両方で楽しみながら、散歩をしていると、寺を見つけた。
散歩中、ゴーン…ゴーン…と鐘を鳴らす音が聞こえて、もしかして自分もやれるんだろうかと期待を胸に境内に足を踏み入れた。
そんなこんなで、散歩を終えて次の場所へ向かうことにした。
第5話 私は善良な人間
車で移動中、小さい頃に住んでいた団地の中を通った。
思い出すのは、交番へお金を届けたことだ。
これは、母から聞いたエピソードも混じっている。
まだ小学生だった頃、10円を拾った。
小学生からすると、10円でもお金はお金だ。
交番へ届けるために、歩いた。そして、たどり着いたのがここだ。
しかし、お巡りさんはパトロール中で不在。
しばらく待ってはみたものの、一向に帰ってくる気配はない。
自分は、考えた。
そして、この左の階段を上がってすぐにある公衆電話で110番をしたのだ。
今は、公衆電話を使う機会はほぼないと思うので補足しておくが、110や119は緊急電話といってお金がなくてもかけられる。
そこでのやりとりはあまり覚えていないが、おそらく住所を聞かれ、受け取りにいくと言われたのだろう。
夜、突如自宅を訪れた警察官に、母はビックリしたそうだ。
懐かしいエピソードである。
母はこのエピソードを話しながら「10円のためにわざわざ来なきゃいけないってかわいそう」と言っていた。
全くもってその通りだ。
実家に帰ると、さまざまな懐かしいエピソードを思い出し、共有し、笑う。
そんな過ごし方をして、また今年も始まるんだなと思うと共に、時間の経過を感じるのだ。
これからも、いつか思い出したときに笑える、忘れたくない思い出を残していきたい。
📷SIGMA fp(カラーモード:ウォームゴールド)