フィルムカメラ発掘したから、20年くらい前の期限切れフィルムで撮ってみた
フィルムカメラが出す質感に惹かれていた自分は、母にその話をした。
「家のどっかに昔使ってたフィルムカメラ、あるよ」
2024年8月のことである。
ということで、実家から発掘されたコンパクトフィルムカメラを譲り受けた。
ついでに、20年ほど眠っていたフィルムも。
今回はその話と作例紹介だ。
発掘されたカメラの紹介
メーカー:オリンパス
製品名:μ(ミュー)ZOOM115 DELUXE
発売年月:1998年2月
緊張のフィルム装填
ざっと、ひと通り操作をしてみたが、特に壊れているところはなさそうだった。
恐る恐るフィルムを装填して蓋を閉めると、ジーーーっという機械音と共に完了したようだ。
そもそも撮れるのかは分からなかったが、夏の新宿へ繰り出した。
作例:約20年前のフィルムで撮れるのか?
では、早速どんなものが撮れたのか、紹介していこう。
まずは、空。
この日は、夏日だったが、空にはうろこ雲が浮かんでいた。
神田川沿いには、百日紅が咲いていた。
ゆったりと歩きながら、被写体を探す。
何せ、フィルムカメラだと、当たり前だが撮影枚数に上限があるのだ。
普段、デジタルであっても、1枚1枚丁寧に撮るタイプではある。
だが、撮っているときは、シャッターを切る、撮れたものを確認というフローだ。
フィルムはそもそもどのように写っているか分からない。
ちゃんと撮れているのかはお楽しみだ。
そして、撮っていて気づいたのだが、ファインダーの中のフォーカシングスクリーンがズレており、なかなか撮りにくい。
これが、デジタルだったらがっかりしてしまうところだが、これは昔のフィルムカメラ。
微笑ましいポイントとして自分の中で処理された。
中心を取る、水平を保つ、こういったことがなかなか難しいが、もはや今回はそれを直さず、そのまま載せている。
冒頭に述べたように、この日は夏日で、フィルムカメラを持って散歩をしていた時間は昼間だ。
だが、まるで夕方のような質感へ早変わり。
この質感が、そもそもこのフィルムカメラ特有のものなのか、それとも20年前の劣化したフィルムのせいなのかは、また新しいフィルムを入れて検証したいところである。
だが、推測ではフィルム劣化の効果だと思っている。
この日は、向日葵を撮りに新宿中央公園を目指している。
ただ、ご覧いただいている通り、まっすぐ向かっておらず、寄り道し放題だ。
なんなら、わざわざ遠回りをしている節すらある。
西新宿を経由して、ようやく到着。
早速、向日葵を写してみた。
ここからは複数枚撮った向日葵を載せていくが、写真を見ていて、夏が恋しくなった。
いかがだろうか?
個人的には、劣化しているフィルムはむしろめちゃくちゃ味があって好きだ。
この写真を撮りながら、汗だくになりつつ、適度に水分補給をして、夏を思い切り楽しんだ。
最後に、新宿らしい写真も載せておこうと思う。
古いフィルムはエモい
20年も前の、しかも、適当に保管されていたフィルムが使えること自体驚きだった。
好奇心と探究心が出てきてしまった自分は、ネットオークションで使用期限が1986年のフィルムを2本買った。
現在売られているフィルムとの比較をしようと思っていたが、誘惑に負けて、1986年のフィルムを装填してしまった…
こちらはまた撮り終わった際に、記事にしたいと思う。
気になる方は、ぜひまた見にきていただきたい。
📷OLYMPUS μ ZOOM115 DELUXE