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【詩】純情の墓守


濡れた双眸からぱらりぱらり 零れる柘榴
八咫烏に似た艶髪のうえ でんぐり返し
ひとつずつ盛って 杯におさめれば
柔肌の静脈がときおり揺れる
捧ぐように ていねいに
掬われず土に還りし粒たちは
そこに根を生やしいづれ墓守となり
花を咲かす    継がれゆく、実





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