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【詩】かいぶつの子守唄



夢のまにまに果てゆくぼくら
情欲のままに睦言交わし
夜明けのはざま 揺蕩う身体
濡れた背中に哭く鼓動より
いとしいものなどないもない

波が浚いゆく声が届かずとも
首筋の噛み跡が消えようとも
刹那に湧く熱 互いに刻み込み
ちいさな息遣いすらも逃さず
すべて飲み干し空腹を満たし
地平線まで放つんだ 無防備に

いたずらに夢中なこどもを寝かしつける
やさしい囁きが頬を撫でる
今日のところはおしまいだよ、と 






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