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自分らしくて、心地よい。ウェルネスが見つかる

近年、一般的にSNS上で飛び交う “ ライフスタイル ” や “ ライフデザイン ”という言葉には、「ウェルネス(Wellness)」概念がつきもの。時代や価値観の変化によって解釈は変化してるものの、根源は古来から変わりません

このnoteでは、改めて言葉の意味や尺度をみていきますので、自分にとってしっくりくる6次元〜12次元ウェルネスモデルを見つけてみてください!

既に取り入れてる人も、改めて「ウェルネス」を意識して、向き合うことで、自分らしさや選択肢、または社会のあり方に気づくことができます。

▼ ウェルネスが注目される背景はこちら


皆さんこんにちは!SoLa(@sola_trip)スーラーです。

📋 ProfileWho is SoLa?
10代から肌荒れ・女性ならではの不調に悩み、あらゆる健康法を試して辿りついた「誰でもできるシンプルな美と健康」を発信。

地球と人類のウェルビーイング向上を目指し、すべての人が「ウェルネス・ライフを通じて美の循環型社会を実現する」ことをテーマに、しなやかに美しくなる美と食とヨガのトータル・ライフ・プロデューサーとして活動。

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1. そもそもウェルネスって何だろう?


ウェルネス概念は古代より存在していますが、琉球大学の調査によると、現代的な定義は、1959年アメリカの医師が、ポジティブヘルスの概念として、「ウェルビーイングを促進するための、ホリスティックアなプローチ」を示し、肉体的な側面より広義に健康を捉えたことから始まったようです。

その3年後に、下記の通りウェルネスが定義されました。

「個人が置かれた環境禍における、能力の最大化を目的とした、統合機能的アプローチ」と定義し、「精神的、感情的、身体的、霊的」の4次元を強調

Ardell, 1977, 1986; Travis, 1984; Benson and Stuart, 1992; Greenberg and Dintiman, 1997


以降、世界中の研究者が、国による特性や時代によって、追定義を重ねた結果、様々な解釈が生まれました。


参考までに、国や地域によって異なるウェルネス概念について、
私が学んだ3つの専門領域で挙げておきます。

参考)異なるウェルネス概念

1.植物療法(メディカル・ハーブ)
フランスを始めとする西洋の自然療法。ウェルネスの概念を“ Holistic(ホリスティック) ”と呼び、全体的な「つながり」や「バランス」を意味します。その範囲に制限はなく、人間をありのまま丸ごと見つめ、社会・自然・宇宙が調和して、自分自身が最良の状態であることを大切にします。

2.統合食養学(Integrative Nutrition)
米国NYで開発され、政府公認・法的権利もある栄養学。エビデンスベースのアプローチが特徴。ウェルネスの概念は「1.植物療法」と同様ですが、心の栄養を1番大切なものとしています(2番が食卓に並ぶ食べ物)。

3.中医学(≒ 東洋医学)
世界三大伝統医学の1つで、日本にも馴染み深い漢方や薬膳。中国では、ウェルネスの概念を“ 養生 ”と呼び、紀元前より積極的な休養法(アクティブレスト)が浸透し、病気になる前の未病の段階から自己治癒の促進を大切にしています。

現在、学び中の、世界最古の伝統医学アーユルヴェーダでも、人生そのものが説かれていることから、ウェルネス概念と類似するものがある。


2. ウェルネスは多次元的


非営利組織のシンクタンクである、グローバル・ウェルネス・インスティテュート(国際ウェルネス機構、GWI)は、ウェルネス概念の共通項をまとめています。

◆ ウェルネス概念の共通項
1.ウェルネスは多次元的である
2.ウェルネスは連続的であり、時間(時代)とともに変化する
3.ウェルネスは個人的なものであり、環境による影響を受ける
4.ウェルネスとは自己責任である

https://globalwellnessinstitute.org/what-is-wellness/

そのなかで、「1.多次元的」ウェルネスモデルは、私が調べた限り、少なくとも6次元〜最大12次元あり、時代(2.連続的)や環境(3.個人的)の変化とともにウェルネス概念は変化することが伺えます。

⑴ 多次元的なウェルネスモデル


【6次元】
身体、知性、環境、感情、職業、社会(人間関係)
全米ウェルネス研究所が提唱「The 6 Dimensions of Wellness(1977年?)」


【8次元】
身体、知性、環境、感情、職業、社会(人間関係)、精神、経済
米国ミシガン大学が提唱「The 8 Dimensions of Wellness(2012年)」


【10次元】
身体、知性、環境、感情、職業、社会(人間関係)、精神、経済、文化、セクシャルThe 10 Dimensions of Wellness(?年)」


【12次元】
ウェルネス先駆者ジョン・W・トラヴィス博士提唱
「ウェルネス連続体」


大切なことは、これからも「人々のライフスタイルや価値観の変容とともに、ウェルネスの概念も変化していく」ことを念頭におきたい。

3. ヘルスケアとの違い


ウェルネスの概念が理解できたとこで、ウェルネスとヘルスの違いを明確にしておきます。

ウェルネスもヘルスも、同じく「健康」を意味しますが、ヘルスは「病気ではない状態(肉体的な健康)」を指し、ウェルネスは広義の意味を包括します。

⑴ 異なるアプローチ

【ヘルス】病気や怪我の原因、結果、診断、治療に重点をおき、病原性があるうえでの反応的なアプローチを行います。

【ウェルネス】身心ともに健康である状態に重点をおき、より良く生きるライフスタイルのあり方、健康と幸福に対する積極的なアプローチを行います。結果として、自身の成長や生活の質を高めることに結び付く手段となります。

Dr John W Travis提唱するコンソーシアム


4. ウェルビーイングとの違い


世界的な統一見解はなく、ウェルビーイングの市場データは存在していません。ですが、ウェルネスとは決定的な違いがあるため、ここで明確にしておきます。

ウェルビーイングもウェルネスも、肉体を超えたより広義なものを意味しますが、中国ではウェルビーイングを「幸福」と訳すように、より抽象的で、精神性の意味が強くなります。

⑴ 違いは、プロセスかゴールか

【ウェルネス】能動的な行動やプロセスに焦点をあてた実践法や施策
【ウェルビーイング】よりよい状態(静的)を指す目的地や結果

ウェルビーイングを手に入れるために、ウェルネス(心身、社会、環境などの健康)にとりくむ。という関係性が成り立ちます。また、ウェルネスは、市場規模が推計されているため、消費者の存在、ニーズが明確なのことも特徴です。


5. ヘルス、ウェルネス、ウェルビーングの関係


国連が発行する「世界幸福度報告書」より、毎年発表される世界幸福ランキングが注目されていますが、幸福度ランキング上位の国が、必ずしも健康的な国ではありません。

また、The Bloomberg社が提供する「世界の健康的な国」でも、健康度ランキング上位の国が、必ずしも幸せな国ではありません。

ヘルス、ウェルネス、ウェルビーイング、この3つは相互関係にあります。自分や顧客がどこが弱いか、どこからアプローチすれば良いのか、違いからヒントが見えてくるのではないでしょうか。

6. まとめ


多面的な健康を意味するウェルネスは、ヘルスを包括しつつも積極的なアプローチにより、ウェルビーイングに貢献します。反対に、ウェルビーイングを目指すことは、より具体的なウェルネス習慣を生みだします。

ウェルネスの大きな特徴
⑴ 多面的
身体だけではなく、精神、社会など、より広義な概念をもつ
⑵ 積極的
病気がない状態ではなく、幸福度が高い生き方を追求すること

ウェルネス促進の1つに、自分を知る、企業を知る(歩んできた歴史など含め)ことがあります。ウェルビーイングを目指す上で、非常に重要なプロセスですので、積極的に「知る」ことを試みてみてください。

その姿勢が、幸せの一歩です。


それでは、また書きます♪

Love SoLa♡


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