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私が煎茶道を続けている3つの理由

今回は、「私が煎茶道を続けている理由」をご紹介します。スポーツや体を鍛えるのも好きで、煎茶道をやっていると伝えるとよく驚かれる私ですが、煎茶道に以下のような魅力を感じています。

1. 「今、ここ」に意識を集中できる心地よさ

お手前をしている間、私の意識は体の隅々と目の前の茶碗へと向けられます。仕事のために読まなければいけない資料の山でも、明日から1週間のタスクでもありません。日常から解放される、わずか15分ほどに非常に心地よさを感じます。
以前、専門家の方から「マインドフルネス」という瞑想を教えていただきました。マインドフルネスとは、過去でも未来でもなく「今、ここ」に集中することで、精神を落ち着かせる=心を休ませることだと理解しています。煎茶道は、マインドフルネスに通じるものがあると思います。

2. 終わりのない美しさの追求

お稽古では、お茶を淹れる型=お手前を繰り返し練習します。入門当初は手順通りにお茶を淹れることさえままなりませんが、お稽古を続けることで自然と体が手順を覚えます。心に余裕ができてくると、少しずつ美しいお手前を意識するようになります。
お手前を終えると先生から講評を頂きます。これは決して指摘ではなく、より美しいお手前に近づくための未来志向のアドバイスだと思っています。ひとつの動作を美しくできたら、また別の動作を美しく。次は動作のつながりを美しく。そして、お手前全体の流れを整え、リズムをつける。という具合に、お手前の美しさに終わりはなさそうです。誰に強制されるわけでもなく、いつも次の目標に向かって挑むことができます。

3. たった一つの共通項=お茶がつなぐ人間関係

お稽古では、他の社中しゃちゅうさん(生徒さん)と一緒になることがあります。そしてお茶会ともなれば、お稽古でお見かけしたことのない方も多くいらっしゃいます。煎茶道を習われる方の年齢、性別、出身、職業・・・は様々で、確かな共通点は「煎茶道」のみです。ですが、「煎茶道」というつながりのみで初めてお会いする方とも会話が弾み、いつしか仲良くなるのは不思議なものです。
次第に相手の方のバックグラウンドが見えてくると、多くの場合、普段の生活では出会わないような方ばかりだとわかります。自分の知らない世界の話を聞けたり、新しい視点から意見をもらえたりと学ぶことが多いです。時折行われるお稽古やお茶会の後の食事会も楽しみのひとつです。


こんな私ですが、現在は本業の傍ら、日本橋・人形町で煎茶道教室を開催しています。多くの方に煎茶道を知っていただきたいと思っています。煎茶道にご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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