秋になると「おいしい本」が読みたくなります。
開いたページから香ばしいコーヒーの香りや、あたたかな料理の湯気が感じられるような物語たち。
本の中に出てきた食べ物や飲み物は、どうしてあんなにおいしそうなんでしょうか。
食いしん坊な私の本棚には、いつしかそんな「おいしい本」のコーナーができていました。
今回は、その中から何冊かをピックアップしてみようと思います。
1.つぎはぐ、さんかく
冒頭からおいしそうなお惣菜の描写がどんどん続き、食いしん坊としてはばっちり引き込まれてしまいました。
お惣菜と珈琲の小さなお店が舞台なのですが、そのお店を営むきょうだいの関係が紐解かれるにつれ、物語から目を離せなくなってゆきます。
人と人の繋がり、生きることと食べることについて、たくさんの「おいしいもの」と共に展開してゆくあたたかな物語です。
2.宙ごはん
図書館で借りて読み、もう一度読みたくなって購入して、目下再読しています。
本を開いてすぐに、各章のタイトルがどれもおいしそうなレシピ名で、食いしん坊センサーがワクワクします。
次々に登場するおいしいものたちと共にビターな物語が展開します。
読みすすめるうちに、おいしいものを大切な人に作りたくなる物語です。
3.アルプスの少女ハイジ
私の中の元祖「おいしい本」は、これではないかと思います。
アニメでも印象深いミルクとパンとチーズの食事がすぐ思い浮かびますが、その他にも、都会のお屋敷でいただく食事や、山で食べるお弁当や、しぼりたてのヤギのミルクなど、印象的な場面がたくさんあります。
特に山の食事のおいしそうなことといったら、すがすがしい空気も一緒に伝わってくるようです。
シンプルな食事でも、良い空気、安心な人と食べるのは、何よりおいしいものなんだなと思います。
4.フライパンで山ごはん
最後にレシピ本を。
フライパン一つで作るレシピが満載の、「山ごはん」の本。
彩りも鮮やかで、写真を見ているだけでワクワクとしてきます。
ハイキングやキャンプの場で作ることはもちろん、「フライパン一つで作れる」というのは、家ごはんでもとっても頼りになります。
缶詰を使った簡単でおいしいレシピなど、休日のランチなどに真似してみたいものがたくさん。
ちょっと料理が面倒に感じた時などに、料理することの楽しさを思い出させてくれる一冊です。
以上、私の「おいしい本棚」からまずは4冊、ピックアップしてみました。
実はまだまだある「おいしい本」たち。
また別ジャンルのものなども、まとめて行けたらいいなと思います。
お読みくださりありがとうございました。
どなたかのご参考になりましたらうれしいです。