カンボジアで出会った日系アメリカ人アーティストLauren Iida
日系アメリカ人のアーティストLauren Iidaさんの『切り絵』アートのエキシビジョン『CITIZEN'S INDEFINITE LEAVE』が、米国シアトルのArtXchange Galleryで行われる。
自らが『切り絵』のアーティストでもあるLauren Iidaさんは、カンボジア・シェムリアップを拠点としたアーティスト集団Open Studio Cambodiaを運営し、カンボジア人アーティスト支援も行なっている。
そして、WhiteCanvasカンボジア2021の審査員の一人でもある。
Laurenさんは、日系アメリカ人。
とはいえ、彼女は日本語は話さない。
だから、初めて会った時、私には彼女に日本の血が流れているのに気が付かなかった。
しかし彼女の祖父は、第二次世界大戦時に強制収容された日本人。
今ではアメリカ人に見えるLauren Iida(飯田)さんにも、間違いなく日本の血が流れているのだ。
『CITIZEN'S INDEFINITE LEAVE』は、そんなLaurenさん自身のルーツを掘り下げる、繊細で美しい『切り絵』アートの展覧会だ。
2021年、Laurenさんは、第二次世界大戦中に強制収容された日系アメリカ人の歴史を保存するための組織であるDenshoのアーティスト・イン・レジデンスに任命される。
Densho(伝承)は、1996年にワシントン州シアトルで創立された非営利団体。
第二次世界大戦中に強制収容された日系アメリカ人の写真や書簡などの貴重な資料を管理している。
そして、彼女はその膨大なデジタルアーカイブへのアクセスし、そして自らの家族が所有する資料と照らし合わせながら、当時の恐怖、不安、希望を『切り絵』で表現することを試みている。
日本人でも全く知る機会がない、第二次世界大戦中の日系人の強制収容の歴史。
なかなか直視しづらい現実を、Laurenさんは繊細で美しい『切り絵』で現代に掘り起こす作業を行なっている。
日本人としては、見ておきたいエキシビジョン。
そして日本にいる日本人にも、ぜひ見て欲しい作品だ。
いつか日本で展覧会を行なって欲しい。
Laurenさんは、カンボジアとシアトルと行き来しながら活動を行なっている。
日本の歴史を掘り下げる日系アメリカ人のアーティストが、カンボジアの文化とアートに傾倒している。
カンボジアのこれからのアートと文化に可能性を感じまくっている私にとっては、Laurenさんとの出会いはとてもオモシロい。
WhiteCanvasの今後の発展を考えると、Laurenさんとの出会いには可能性と奇跡を感じている。
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