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第一話:LINE
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シャワーから出てきたジミンは、髪の毛を拭きながらLINEを確認した。
「家まで送ってほしいの」
「朝まであなたといたいの」
(…?)
(…なんだこれ)
送り主を何度も確認してみるが、ユナからのLINEに間違いはなかった。
(…酔ってるなこれ)
『もーーー』
ジミンは小さく嘆くと、携帯をバッグに放り投げた。
(まったく…こんなになるまで誰と飲んでるんだよ…)
洋服を着ながら考えていた。
荷物をまとめて更衣室から出ると、事務所の後輩であるモモに呼び止められた。
「オッパ、おつかれさまー」
「これからみんなで軽く飲みに行こうかってなったんですけど🍻」
「ヒチョルオッパがジミニも誘えって。行きますよね?」
「あ〜、、、」
「今日はやめとくわ。寄らなきゃいけないとこできちゃったんだ。」
「ヒチョルヒョンに上手いこと言っといて🙏」
「なんだー残念🙁」
「次は絶対に参加してくださいね〜」
「次ね🙏おつかれ〜👋」
ジミンはモモに挨拶をすると、事務所を後にした。
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(腹減ったな〜。。。)
着替えの入ったバッグを後席に置くと、ジミンは車に乗り込みLINEを開いた。
『だいぶ酔っているみたいですねー』
『今どこ?』
それだけ送ると、車のアクセルを踏んだ。
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コンビニに立ち寄り、カップラーメンとツナマヨおにぎり、ビールを2本カゴに入れてレジに向かう。
レジに並びかけた時、ボディソープが切れていることを思い出し、生活用品の棚を覗いた。
(桃の香りのは…これこれ。)
お気に入りのボディソープを手に取った時、ふと目の前の商品が目に入った。
(…念のため買っとくか)
ジミンはピンクの歯ブラシを1本取って、カゴに投げ入れた。
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----第二話に続く----