"知ってたらやったのに"は言ってはいけない【昇給査定編】
『それ知ってたら俺だってやったのに』
こんなことを言う人があなたの周りにもいませんか?
昨日に続きもう1つのエピソードを紹介します
昇給査定
私が務めている会社にはそれぞれの査定を表す"等級"というのがある
【〇等級-〇号】と言った形だ
〇には数字が入る
等級は大きな括りで数年に1度上がる感じで
号は各等級の中での位で毎年上がっていく感じ
ゲームのランクマッチで例えると
《ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ→ダイヤ→マスター》
これが等級
《ブロンズⅣ→ブロンズⅢ→ブロンズⅡ→ブロンズⅠ》
これが号である
わかりやすくしたつもりがゲームをしない人にとっては余計に分かりにくくなってしまったかもしれないが気にしないことにする
最初は1等級からスタートする
そして2年くらいすると2等級になる
それから3等級までは数年かかるが遅くても
入社5~6年目くらいまでには大体あがる
しかし4等級からは少し違う
ここから昇給の幅がかなり違うからだ
年齢で言うと26~34歳くらいまでにどこかのタイミングで上がるかな?といった感じだ
入社歴でいうと8~16年目くらいになる
場合によってはずっと上がらない人もいるだろう
この査定システムの全容は明かされていない
ぶっちゃけ運もある
とある後輩が上司との面談の際に
『査定ってどうやって判断してるんですか?』
と聞いた所、上司は
『仕事ぶりなんさ』と答えたそうだ
ハッキリとは言えないらしい
私が知っている情報だと
・会社全体で相対評価である
・ポイント制である
・各課毎にそのポイントを割り振る
・ポイントが余る場合がある
・余ったポイントを運良く貰える場合がある
と言った感じだ
うっかり会社の査定システムを説明するだけでこんなに長くなってしまった
そろそろ本題に入る
職場の後輩のムラカワ(仮名)の話
ムラカワは現在27歳で3等級の中堅である
仕事内容はマシンオペレーター
3人1チームの交替勤務だ
基本的に1チームに1人班長がいる
しかし班長は4等級からしかなれないらしい
(ちなみに4等級で班長になっていない人もいる)
あるときチーム変更があった
ムラカワがリーダーポジションのチームが出来た
しかしムラカワは3等級のため正式な班長という役職はつかない
つまり班長不在のチームになるわけだ
まぁこういった事はよくある
大体はしばらくして昇給のタイミングでリーダーポジションの人が4等級に上がり正式な班長に抜擢される
しかしムラカワはなかなか4等級に上がらなかった
ムラカワのチームには1つ歳上のヤマキ(仮名)がいた
じつはこのヤマキは4等級なのだ
ムラカワはリーダーポジションの自分が3等級でヤマキが4等級であることに不満を感じていた
確かに等級だけを見たらヤマキが班長になれば丸く収まるはずだ
しかし我々には分からない上司の考えがあるのか班長不在のチームになってしまっている
それからもムラカワはことある事に
『自分はいつになったら4等級になれるんだ?』
『まだ4等級になれないのか?』
などと口にしていた
不意にある事が判明する
それはヤマキが4等級に上がれた理由だ
今から約3年程前
その当時の20代半ばの中堅数名が呼び出された
それは他県の工場への転勤のお願いだった
転勤と言っても教育を兼ねて行くもので
長くても3年で元の工場へ帰ってこれる
というものだった
この話はムラカワにもヤマキにも来ていた
しかしムラカワは断り
ヤマキが承諾し他工場へ行くことになったのだ
そしてヤマキは転勤先の工場で4等級にあがっていたのだった
この話を聞いたムラカワの口から出た言葉は
『それを知っていたら自分も行ったのに...』
だった…
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