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#78 塩鉄論

“塩鉄論”を読了。
漢時代において武帝が施行した「塩、酒、鉄の専売」などの財政政策の存廃について、宣帝のときに朝廷で行なわれた会議の討論内容をまとめている内容。
政府側の主張では商業・塩・鉄の専売は次の3点(「財政的意義」「経済政策的意義」「政治的意義」)があるとして、賛成の立場をとっていた。
反対に、賢良・文学は反対の立場をとっていた。理由として3点(「専売は国家が民と利を争うもの」「官吏の商人化による汚職が横行してしまう」「官製品は画一的であり農民にとって不便である」)を挙げた。

本書の全体を通じて、政府側は法家思想強めの儒家思想の雰囲気がある一方で、賢良・文学側は儒家思想を全面的に押し出している感じだった。
本書で特に印象に残ったのは下記の3点。

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