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20240809「ひとりふたり」

ひとりふたり
去って行って
また別の者たちが加わる
悲しみと喜びがあるのなら
どちらを選択してもいい
感情のどこか
捉えられない落とし所
何がどうなるかはわからない
それでいて
いつものように
その時を過ごす
入れ違いで
ふと誰かのことを思ってしまう
受け入れたのは自分の方で
あなたの方では
そんな準備もしてないだろうに
突然のことにたじろぐ

どれもがわたしごとで
どれもが他人ごと
選んだはずの籤は
ハズレなしのお告げ
確かに読んだはずだが
内容はすっかり忘れている
そんなもんだとしておいて
結んだ枝のしなりで
ぽとりと落ちている
空は快晴
また暑くなるのだろうと
陰を歩き
影のようなもうひとりの
わたしを探して
別の所から移項させ
もう一度骰子を転がす
出た目の分だけ進んでいる

せめてもの恩返しは
はたしていつになるのだろう
早くしないとって思ってはいるが
いつも後回し
転んだ切っ掛けで
何かを掴み
その気運を施す
何でもいい
ただ気持ちの問題
これっぽっちだが
そのひとつはどこかに与えられる
なくなりはしないのなら
関わり合いの網目の中で繕って
落ちないように縢っておこう
よくある話しのようで
零れてしまわないように
手の平を差し伸べる

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snufkinsmile
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