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20240928「わたし送り」

棒きれを回し
くるくる廻って
唱えてみる
現実の向こうでは
もう待っているけれど
それを叶えるのは
わたし次第
繰り返しつつ
どれもが違って
新しいわたしらしさを持って
さっきとは違う息を吸って
別の息を吐いている
杖に聞いてみて
どのわたしであれば続けられるのかを
順に選んでいる
斯くなる上はもうわたしでしかない

換骨奪胎の裏腹では
瞬時に切り替えつつ
もう次のわたしに伝えている
らしさを越して
再会の灯火を点けたり消したり
点滅は常にありつつ
その状態を乗り越えている
核心の周遊で浮力を靡かせ
天体を抽象しながら
くだらない言い訳を
自分に課している
よく言えばそうでも
実際のところは
遅延を進ませ
嘗てないくらいに
もう遠のいているのに

喰らいつつ分解しては
わたしのあなたは
どこでどうしているのか
行く当てなどないに等しいが
どこかに在るとして
交換の仕組みを通し
項垂れる気分を
横に置きつつ
ふと隣を見ている
あれっと思って
現実を肯定しながら
翌朝の期日までは
こんがらがりながら
分解は絶え間なく遂行している
組み替えつつ崩壊へ
そして砕けながら構築を進ませる

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snufkinsmile
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