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20241020「知らんがなって」

さっきやったことを思い出し
そんなことをしていたら
今の事を忘れ
そんな順繰りで
先に進めないのなら
どれを選び
どれを探し
何を捨てているのだろう
自分のことさえ
既に知らないのだが
憶えているのは
ほんの少し
けれどもそれさえあれば
忘れない物ごとを
大事にしておこう
ゆるゆると時が来ている

忙しくしているうちに
時間が速くなるわけではないし
焦っても遅くなるわけでもない
だからといって熱中の最中では
別のことも視野に置きつつ
目の前のことを実行している
それがいいのかはわからないが
いつかの時に
その意味を付け加えるのだろう
またはその先の出来事について
予め付与しておいてもいい
そんなことできるのかは
どうでもいい
既に決めていれば
きっとそうなるのだとしておこう
知らんがなって零しながら

どれを拾い
どれを投げて
ぶつかった事件の仔細を
記録に残している
再度見ることもないとは思いつつ
いつかの日誌をどこに置いたのか
とうに忘れていて
それでもいいと言い聞かせる
溢れるのが本筋で
流れるのもその類い
類推の彼方を見据え
在りもしない空白の様子を
こそっと覗いているみたい
感覚の作法をずらして
合致する照準を微睡み
解けて行く答えを拾いに行っている

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