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Photo by
jmemu_p
20241222「結晶たちの群れ」
雪の冷たさが落ちて
眠りの中でその重さを聞く
冷たさの底で
少しずつ崩れ溶ける
その反動で熱を熾し
加えられた温度を示し
わたしのそれらを閉じて
あるいは開示し
外の景色を待って
凍える動物たちを
再度描いている
実は暖かでぬくぬくして
眠りの夢を喰んでるだろう
用がないなら
今日は居留守になっている
年末だと言うのに
何もしないで
大掃除も手伝っては
あとは手にとった本とかを
ぱらぱら捲りながら
もうその時間が過ぎている
今のわたしはいつかのわたしを
憶えてはいないが
そこに切っ掛けがあったのかと
ふと不思議なことだと
容認しては
はて、と別の間合いを挟み
出来事の展開を次年へと送る
あなたがどうするのかは
やってみるしかないかもしれない
流れた雫を下へと通り
より深くそしてなだらかな下り
時によそよそしく
瞬時に展開させられる
烏合のわたしたち
離合しつつ集合し
群衆にまみれ
またひとりで在ろうと
その足を差し出している
白さの余白で
閉ざされた余韻で
被される意味を平穏として
見えないことで
現れる存在の価値
結晶を壊しつつ再生している
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