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20240407「そっとはっときっと」

少し眠って
また再開して
散らかったものを整理して
元の所に戻す
入りきれない物たちを吟味して
どれでもいいから手渡して
無ければいい
無くともいいと
そうして
わたしを手放す
どれもが必要だったはず
それがもう要らないという
わたしのどこかもきっと
要らないはず
それでいて
離しきれないものまでも
在るには在ってしまう

どれもが新鮮なはず
それでいて置き去りにした跡
既に忘れてしまって
こんがらがるように転んで
もう一回目が覚める
よいしょと起きて
視線の高低を動かし
そこにいることを訝しがる
ここだとするなら
それでいいい
同定しつつ周回を巡らし
春の匂いを嗅覚へ導く
ポケットには
いつかの切れ端
手にとったはずの
それらを空にして
もう一度空を見ている

ないはずのものがあって
あるはずのものが見つからない
そんなことがあるように
そしてないようにしつつ
そんなことがわたしなのだろう
経由した物ごとを類推して
きっととかさっととか
そうそうとか
見誤る斜視で
視野の範疇をもう越えている
昨日今日で
明日は明日
ろくでもないけれど
どれもがわたしのこと
あなたは笑うのだろうけれど
それでいいとどこかでわかっている
花が散るのを見ているように

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