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20250110「高原の揺らぎ」

状況変化を降ろし
細々なものまでも
それらに影響を受け
気にはしていないつもりだが
気づかない内に染まってしまう
だからと言って
そうそう慌てなくともいい
忘れてしまってもいいくらいに
受けてしまっては
その雰囲気を払っている
どこがどうなのか
あるいは上手く行っているのか
端切れの数字を睨んで
あなたの顔は歪んでいるかもしれない
先手を打って振り逃げでもいい

どこから飛んで来るのかは
誰もわからないが
用意はしておこう
年月の先に零れるかもしれないから
受け皿をそっと置く
ひび割れたそれらを結合して
再度設ける手間隙を繕い
新しい価値を上乗せしておこう
暫くしておけば雪たちも崩れ
下へ下へと流れて行く
雲を吹かせ
水蒸気を滾らせ
微熱の温度を上下させ
あやふやまでもが
それらしい顔をして寄ってきてしまう

真偽の方は任せておくが
革新的な匂いは
別の所から来るのだろう
思いもしないけれど
既に在るものを分解整理しつつ
複合の演算を露わにして
模像の余白とその他の恣意で
偶発的な着想を削っている
躊躇わずとも
見做した高原を前後させ
遠近の縮尺を歪ませている
今までもそう、これからもそう
見地の揺らぎを起こし
最果てまでもその向こうが既に在る
刻々と虹の円弧をなぞっている

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snufkinsmile
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