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20241006「複雑なひとつのライン」

朝食をとって
しばらくすれば
もう昼食の時間となって
また何かを食べている
腹を空かせた諸共へ
与えてくれるのは
本当は誰なのだろうか
わたしたちの為に
生まれたのではないだろうから
その間の時間を
儘に過ごせたらいい
いつかのことを思い
誰かのことを願い
それでいて
融通きかない止ん事無さで
それらを喰む

どれもが捕食をもって
息継ぎしつつ
何かを通過して
また他へと受け渡し
それがどういう意味があるのかは
どうにもわからないのに
適当でよくもわからない理由で
今を過ごしている
残されたものたちのことと
この過ごしている時間の
長さと短さ
単調であるようで
複雑さを理解することもできてはいない
誘う衣の中身は
既に屠っているのに
その手を動かすことを止めはしない

生きつつ亡くし
亡くしながら生きている
どれもがそうなら
その輝きの一瞬を
それぞれに照らせばいい
何かに役に立つのなら
それらを互いに認めて
生きやすい所へ移動しよう
そこではないどこか
どこかではないここ
揺らぐ本心のわだかまりで
躊躇してしまうが
複雑なひとつのラインをなぞっている
でこぼこの滑らかな一本を辿り
微細な凹凸の組み合わせで
各々が自分を持ち合わせ結合している

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snufkinsmile
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