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Photo by
take_kuroki
20250122「さよならの連続だとしても」
階段を登って
しばらく経って
階段を降りる
何階かを目指し
途中休憩しつつ
見上げたり
見下げたり
どんな景色があるのか
どんな風が吹いてるのか
自分の気持ちは
爽やかでありながら
強く吹き
縮こまったり跳躍している
どの段階かは
自分でも知っては居ない
行ったり来たり
螺旋を巡り
暗闇さへ
手を伸ばし
ごつごつした壁を倣い
すべすべの抵抗で滑る
だんだんと怖さが増して
上下が離れれば離れるほど
それが増強しながら
麻痺しては
そこに居るべきなのか
そうでないのかは
その場所では判断が難しいのなら
一旦閉じて
わたしに戻っておこう
さよならの連続だとしても
また誰かに遭ってしまう
別々のわたしたちであっても
同じようで同じではない個々のこと
別の視点で理解を深くして
その経験を絡めている
どこそこから引用して
試しつつ壊し
新たな塔が建つのだろう
揺れる振動で同調して
自分たちも揺れて
揺り籠の周波を
受け取ったり忘れたり
与えられた物ごとを支え
記憶の萌芽を綻ばせている
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