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20250202「透明な塊 \」

伽藍堂に詰め込んで
せっせと働かせ
見えない価値を送っている
見えないのだから
在りもしないかもしれないのに
有りがちな勘違いで
また骨を折る
空白の余韻を汲んで
寸劇の巨人を動かせ
微風を感じたら
新しい姿が見えるかもしれない
隙間なく漂う瞬間では
既に感じている予感を
粒子へと与え
別の広角を含ませている

巨大な像を拵えて
細い糸で引っ張っている
弱々しいが
何本も綯い
複数の連続をもって
数十から数十兆へ
繋がりの連鎖を縦横に
どっちに行ったらいいのかを
あれこれ会話しながら
輻輳している
綱渡りの連続
されどくるくる回って
違う元へと次から次へ
現象の網膜の裏側では
投影されるそれぞれの姿

叩いて割って
再集合する
巨大な舟
そんなに乗ったら沈むのに
我先構わずとっとと滑って
波の狭間で呼吸を得ている
一周回転しても
何度でも浴びたらいい
重吹く水滴を額に乗せて
零れないように
そして不要なものは置いて来る
漂うのは不思議ではない
行き先が解っているけれど
それを実行するのはいつかのこと
切れ端のサインを誰かが見つけている\

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snufkinsmile
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