20240315「誰かの証」
表面に乗っかって
とぼとぼ歩く
どこへ行こうと
どこへ戻ろうと
どこでもいい
行ける所まで行けばいい
休み休みを繰り返し
いろいろな光景を見ている
それ自体がどうなっているのか
何を知りたいのか
そして何を知りたくないのか
自問自答の解の変形
美しさの意味を探し
掛け替えのない時間と共に
合切を侍らせて
廻ると言う
誰がそう言ったのかは
わからない
ただ月が見ている
灯された明かり
生まれた時点で
その期限を循環させ
持続の連続を連ねる
重なった重荷を下ろし
誘惑からの知らせ
どれも本当なのかを問わず
新しい風が吹くのなら
もう一度赴こう
たらればを送り
今の時点を起点にして
耕す心境を鏡に落とし
割れるだろう心配を気にせず
誰彼と話して
まだ聞いたことない物語を紡ごう
それを読む人は
きっと限られているけれど
各々が紡ぐそれは
誰かの証
今日も何かをするのだろう
何もしなくてもいいけれど
それさえできないと気づくのなら
目の前のことを片付けて
広大な領域を捉えよう
眼差しの片隅で
待っているのは
いつかの自分たち
それでいてまだ見ぬ
わたしたちの前後を通り
高低の波長を波に認め
しじまの空隙に聞いておく
貝殻にそっと呟いて
録音しておこう
誰かがふと聞くかもしれない
誰も聞かなくとも
風が運んでくれるだろう
春風はまだ冷たいくらい
そして
花びらは所々で散りつつある
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