20241030「土に還るもの、そして戦ぐ風」
何もなかったように
そっと埋めて
その風景を馴染ませる
いつものように
そして何食わぬ顔で
風が吹いている
いつかの事だか
それが実際に在ったとしても
誰が憶えていようと
既に忘れられている
どこかで聞いたり
どこかでふと気づいたり
でもそれがどこなのか
わからない間に
転がって
今を生きている
知らないことは知り得ないが
だからといって
ないこともない
きっと在るのだけれども
それを確信として
抱けないから
ざわざわして
見えないものまでも
見ようとしている
きっとそこにも在るのだが
その予兆の片隅で
誰かを待っているように
既に見ている可能性もある
手を伸ばし
憶測の類推で
連関している機微の様子
その他を預け
周りを見てみると
何でそれが在るのか
どうにもわからないけれど
わたしのどこかは
ここらへんにばら撒いておいて
その附置を呼んで
付近の反射を再度集め
連関の意味の落伍までも拾い
叶わない物ものの恣意を
再度蘇らせる
浮上する困惑の中で
過ごす怠惰を棚に上げ
よくよくに辷り
糾う螺旋を芋づる式で
投げ縄を放っている
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