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「たくあん」の大いなる秘密に踊らされたときの話

こんにちは。
お酒のつまみにお漬物って結構好きなぬーぷです。

昨日の初めての自己紹介投稿、たくさんのスキとフォローをいただきありがとうございます。
とても嬉しいです!

毎日投稿を目指しているわけではないですが、今日は子供のころのマヌケな話を回想してみようと思います。

どうぞお付き合いください。

「たくあん」と私、幼き頃のすれ違い

小学校3、4年くらいの時だったか。
もう少し前だったかもしれない時の話である。

黄色くて、パリポリっという食感が楽しい、甘じょっぱいお味のお漬物、「たくあん」に対してわたくし、ぬーぷが大いなる勘違いをしていたときのエピソードだ。


「たくあん」の大いなる秘密

小学生がする話題としてはなかなかに渋い気がするが、友人のタクくん(仮名)となぜか「たくあん」の話になった。

最初は「たくあん」っておいしいよね、みたいなことを多分話していたのだろう。
そんな中、タクくんが「たくあん」の正体について話してくれた。

「たくあん」って、最初からあの味がする、濃い黄色の野菜なんだよ。
切る前の状態で土に埋まっていて、にんじんみたいに収穫するんだ。

出典:タクくん

ぬーぷ少女は衝撃を受けた。

そうだったのか!!!
あのポリポリおいしいたくあんは、そこから食卓に上がるのか!!!

これが「たくあん」と私のすれ違いの始まりである。

これを聞いて、「たくあん」ってこうなんだって!、と両親や祖父母にでも言っていればこの謎知識はすぐ軌道修正されたはずだった。
しかし当時のぬーぷ少女は、「たくあん」のとんでもない秘密を知ってしまった、誰にも言ってはいけない!というこれまた謎の思考回路になっていた。

こうしてぬーぷ少女は「たくあん」にまつわる秘密を抱えたまま、しばし時を過ごした。


新たなる指導者、アンちゃん(仮名)とそのおばあちゃん

どのくらいの時が経ったか。
小学生からしたらなかなかの期間に感じたが、実際は1カ月も経っていないかもしれない。


別の友人で、自宅に小さな畑を持ち、遊びに行くと軒先に野菜が干されているのをよく見かける、アンちゃん(仮名)の家で遊ぶ機会があった。

アンちゃんの家にはその日、大根が吊るし干しされていた。

大根の前を通り過ぎ、玄関に向かうアンちゃんに「あの大根は干した後どうなるの?」と、問いかけた私にアンちゃんはこう答えた。

「たくあんができるんだって」

ぬーぷ少女、2度目の衝撃である。

どういうことだ、私の知っている「たくあん」は土からそのまんま出てくるはず!
あの大根は白いぞ!!

混乱した私は、アンちゃんにさらに問う。

「たくあんは土から黄色くてポリポリのまま採れるってタクくんから教わったよ。あれは大根だし、色も違うしなんだかシナシナだよ」

呆れた様子のアンちゃん。
「そんなわけないじゃん~。タクくんそうやってみんなに嘘教えちゃうんだって」


私は「たくあん」のまことの真実と、タクくんの嘘を知った。

その後、アンちゃんのおばあちゃんに干した大根が「たくあん」になるまでのレシピを教わり、「たくあん」についての知識を軌道修正した。
ちなみにレシピ詳細は忘れた。

そして、タクくんの言うことは二度と信ずるまい、いや言葉すら交わすまいという誓いも立てた。


「たくあん」の秘密を知ったその後

「たくあん」革命のその後、正しい「たくあん」の知識を得た私は、どうしたか。

特に何もしていないし、なんならタクくんとも今まで通り遊んだし、それ以降もタクくんの訳の分からない嘘知識に何度も振り回された。

小学生なんてそんなもんである。


■おしまいに

黄色い悪魔「たくあん」にまつわる、私のエピソードでした。

オチもなにもない、ただのマヌケ小学生の話ですが、当時の私にはなかなかの衝撃的な出来事だった記憶があります。

今でも、お酒のつまみや定食の付け合わせなどで「たくあん」をポリポリ齧っていると、この話を思い出してなんだか切ない気持ちになります。

切なくなる要素なんてどこにもないんですけどね。


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最後まで読んでいただきありがとうございます。


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