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2023年2月に読んだ本【読書日記】
こんにちは😌
2023年2月は14冊の本を読みました。
内訳は、
小説10冊
エッセイ1冊
ビジネス・自己啓発本3冊(すべてAudible)
どの本も出会えて良かったと思ってます。
今回は、2023年2月に僕が読んだ小説10冊をまとめた記事です。
各作品で、印象に残ったフレーズを1つ載せました。
あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。
1.『武道館』(著:朝井リョウ)
武道館/朝井リョウ
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 2, 2023
武道館ライブを目標に活動するNEXT YOU。主人公の愛子をはじめ、心の葛藤を抱えながらも活動する彼女たちが決めた選択とは。
両立しない欲望を叶えるアイドルの凄さを感じ、アイドルの見方が変わる1冊だと思った。
伏線が繋がる終盤。選択についての碧の言葉が印象的。#読了 pic.twitter.com/UAW8Iz0z2w
「正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ。」
2.『ラブカは静かに弓を持つ』(著:安壇美緒)
ラブカは静かに弓を持つ/安壇美緒
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 4, 2023
潜入調査のため音楽教室でチェロを習い始めた橘。講師の浅葉や同じ教室の仲間との出会いで閉ざされた心が開いていくが……。
橘の心の葛藤に胸が締め付けられたが、読了後は優しく落ち着きのある感動に包まれ、素敵な演奏を聴いた時のような余韻に浸っている。#読了 pic.twitter.com/gM4LOXxZW7
「信頼を育てるのが時間なのだとしたら、壊れた信頼を修復させるのもまた時間なのではと私は思います。ただ、壊れた原因がご自身にあったのだとすれば、きちんと誠意は見せて」
3.『宙ごはん』(著:町田そのこ)
宙ごはん/町田そのこ
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 9, 2023
育ての「ママ」と産みの「お母さん」がいる宙。様々な事情を抱えている大人たちに振り回されながら、心温まるごはんに救われる。
毒親、ネグレクトなど重めのテーマでありながら、心が温まる読了感。
お腹だけでなく、心も満たしてくれる、料理が持つ力って凄い!#読了 pic.twitter.com/Psn2yfVfDX
「若いころってのは自分がどこを歩いているのか、山を登ってるのか下ってるのかもわからないもんだ。横を歩く人間が自分にとってほんとうに大切かどうかも判断つかねえ。くっついたり別れたりするのは仕方のないことだ。一度別れてみたからって、真理にはたどり着かねえし、世の中そんなに簡単じゃないさ」
4.『天龍院亜希子の日記』(著:安壇美緒)
天龍院亜希子の日記/安壇美緒
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 11, 2023
ブラック会社で疲弊し、彼女とは上手くいかない田町譲。ある日、小学校の同級生のブログを見つけて……。
人生は思うようにいかない。そんな自分を生かす希望は、実は目の前に転がっているのかもな。
何気ない日常を描いているのに、思わず見入ってしまい一気読み。#読了 pic.twitter.com/jAHSxWw2lo
「マサオカが君の想いに気づくことは一生ないだろう。だけど、君はマサオカを信じることで、自分が知り得ない誰かからの善意を信じることができる。自分が本当につらくて、どうしようもない時に、何の証拠がなくっても、もしかしたらこの世の誰かがどこかでひそかに自分を応援してくれてるかもしれないって呆れた希望を持つことができる」
5.『月の立つ林で』(著:青山美智子)
月の立つ林で/青山美智子
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 13, 2023
どこか上手くいかない日々を送っている登場人物たちを繋ぐのはポッドキャストの配信。
自分が取り組んでいることは何かに繋がる。名の知らない、見えない誰かのためになる。そう思わせてくれて何事も前向きになれる1冊。
繋がりが生んだラストに感動😭#読了 pic.twitter.com/6BNVZXaUOC
「新月に合わせて何かをスタートするとうまくいくって考え方は、昔からあるみたいです。でも、月の満ち欠けに興味を持ち始めてから感じるんだけど、自分でそうしようとしなくても、自然にその流れがくることがあるんですよ」
6.『店長がバカすぎて』(著:早見和真)
店長がバカすぎて/早見和真
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 16, 2023
書店が舞台の痛快コメディ。
京子や他の店員が気の毒に思えるくらい店長がバカすぎて、何か裏があるんじゃとも思ってしまう。バカみたいに笑えて、読んでいるといつの間にか悩みも吹き飛ぶ1冊。
……と思ったら、まさかのミステリー要素も?#読了 pic.twitter.com/gZxzpgEJwy
「一人の小説家にしか生み出せないものがあるように、一人の書店員にしか良さを伝えられない作品があるかもしれないし、そうあるべきなんじゃないかって私は思ってます」
7.『君のクイズ』(著:小川哲)
君のクイズ/小川哲
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 18, 2023
『Q-1グランプリ』決勝戦に出場した三島玲央は、本庄絆が「ゼロ文字押し」で優勝をした真相を調べていく。
プレイヤーの思考を通じて、クイズの強さは知識の量で決まるものではないことが分かる。
そして、嫌な過去も後になって活きることを僕は本作を通じて学んだ。#読了 pic.twitter.com/XvroAfaGUR
「世界は知っていることと知らないことの二つで構成されています。知っているということは、これまでの自分の人生に関わっていたということです」
8.『早朝始発の殺風景』(著:青崎有吾)
『早朝始発の殺風景』/青崎有吾
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 20, 2023
「密室」がテーマの青春短編小説。
ページ数は多くないが、青春時代の気まずさ、爽やかさ、暖かさがぎっしり詰まっている。何気ない日常の場面からミステリに変わる展開にもワクワクした。そして、どの短編もラストが印象的で読了後の余韻も良い。#読了 pic.twitter.com/lL27QK75uL
「青春ってきっと、気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室」
9.『夜のピクニック』(著:恩田陸)
『夜のピクニック』/恩田陸
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 23, 2023
丸1日かけて80キロを歩く北高の伝統行事「歩行祭」。甲田貴子はある賭けを行おうと胸に秘めていた。
ただ歩くだけ、それだけなのに、貴子や融の内面の変化、暖かく熱い友人たちとの語らいに夢中になって読んでいた。青春を感じられて、懐かしくなる1冊でした。#読了 pic.twitter.com/7rJKKEbC7y
「あえて雑音をシャットアウトして、さっさと階段を上りきりたい気持ちは痛いほど分かるけどさ。
(中略)
だけどさ、雑音だって、おまえを作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思った時にはもう聞こえない」
10.『リバース』(著:湊かなえ)
『リバース』/湊かなえ
— シン@読書垢 (@snnskbook) February 25, 2023
どんなに親しいと思っていた相手だとしても、実は知らなかったことがたくさんある。周囲に馴染めず劣等感を持つ深瀬が広沢の寛容さに依存する気持ちが分かる気がした。それが当たり前になることも含めて。告発文の犯人は、ああやっぱりといった感じ。
……えっ!?#読了 pic.twitter.com/7wSas0Q1JT
「どんなときでも、行動と思いが伴っているわけじゃない。自分の行動がベストじゃないなんてことは、ほとんどの人が自覚してる。だけど、そうすることによって成り立つ世界もある。気付いていないことは指摘すれば改善されることもある。だけど、自覚していることを指摘されても、何も変わらない。むしろ、恥をかかされたって、相手を意固地にさせてしまうだけ」
読める時に読みたい本を読む
2月に読んだ本の中で印象的な1冊を挙げるとしたら『ラブカは静かに弓を持つ』ですね。
今は色んな作家さんの作品を読んでいますが、その中で特に気になったのは安壇美緒さんと青崎有吾さん。
3月は、本屋大賞ノミネート作の中で未読の2冊を読み、すべて読了したいと考えています。
読書ができること、色んな本に出会えることに感謝することも忘れないように。
「読める時に読みたい本を読む」のが今の僕のモットーです😌