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2022年に読んだ辻村深月さんの本10選
こんにちは☺️
皆さんにとって2022年はどのような年だったでしょうか?
僕は読書を年間通じて継続でき、今や日常生活の中でなくてはならないものになりつつあります。
そして、何よりも大きかったのは辻村深月さんの本に出会えたこと。
まるで光を照らしてもらったかのように元気をいただき、行動の源泉となったような感じです。
今回は、僕が2022年に読んだ辻村深月さんの本を10冊ご紹介します。
(1~8冊目は、講談社の作品で通称「辻村ワールドすごろく」の中の1冊です)
長編、短編、設定はそれぞれ違いますが、10冊すべて出会えて良かったと思える本でした✨
1.『スロウハイツの神様』
脚本家、漫画家、作家…。共同生活を送るクリエイターたちはとにかく個性的。終盤に次々と伏線が回収されていく展開は感動の一言。1回読んだだけでは回収しきれないくらい伏線が散りばめられている。この1冊をきっかけに辻村ワールドに完全に惹き込まれた。
2.『島はぼくらと』
4人の高校生を中心に、冴島に暮らす人たちの物語。冴島に関わる人達の、そして4人の絆の深さに思わず心が暖かくなった。 物語のキーとなるシーンである人物が出てくるのは熱い。終盤の登場人物の1人に湧き上がった自然な感情が印象的。
3.『家族シアター』
劇的に話が変わる展開や終わり方ではないけど読んで良かったと自然と思わせてくれる。どの短編も良かったけど、1992年の秋空はその後が知りたくてたまらなかったという意味で印象に残った。
4.『凍りのくじら』
2022年最も影響を受けた本。
主人公・芦沢理帆子が高校時代に体験した少し不思議な物語。響く言葉の数々やラストの展開に、居場所をもらったかのように光を照らしてもらった。辻村さんのドラえもん愛が溢れている1冊でもある。
※note名の由来はこの本からです。
5.『子供たちは夜と遊ぶ』
次々に起こる殺人事件、ボタンのかけ違いで招いた悲劇。「暗」の印象が強く目を背けたくなる箇所が幾度もあるが、読了後は一筋の光のようなものが差したように感じる本。秋山先生が持っているある力の正体は、『ぼくのメジャースプーン』で明らかにされている。
6.『ぼくのメジャースプーン』
今年舞台化された1冊。命の重さや犯人との向き合い方、罪と罰、そしてふみちゃんへの想いにぼくが悩み、考え、苦しむ姿。そのぼくに真剣に向き合う秋山先生に感情が揺さぶられた。秋山先生がある力を封印していた理由は、『子供たちは夜と遊ぶ』で分かる。
7.『名前探しの放課後』
3か月前にタイムリープした主人公が、自殺した生徒を救うために同級生たちと一緒に動いていく物語。自分のペースでいいから1つ1つの物事に逃げずに向き合っていこうと思わせてくれた。
※『子どもたちは夜と遊ぶ』→『僕のメジャースプーン』→『名前探しの放課後』の順に読むと、面白さが段違いに上がる。
8.『冷たい校舎の時は止まる』
辻村さんのデビュー作。登場人物の弱い部分に焦点が当てられ、それぞれが向き合っていく。ある1シーンを読んだ瞬間に物語が一気に繋がる。そして季節を反転させたような爽やかな読了感が待っている。
9.『ハケンアニメ!』
今年映画化された1冊。「ハケン(覇権)」を目指しているアニメの制作陣たちの物語。生い立ちも立場も違う登場人物たちの繋がり方が最高に心暖まる読了感を生み出してくれる。映画も面白かったが、僕は断然原作派。
10.『オーダーメイド殺人クラブ』
学校という狭い世界の中での複雑な人間関係の様子が凄くリアル感が溢れて描かれている。タイトルだけ見たらミステリーのように思うが、実は青春小説。
辻村さんの本はあなたに光を照らしてくれる
ここまでご覧いただきありがとうございました🙇
辻村深月さんの本は、心地よい読了感に包まれる本が多いです。
人間関係に悩んでいたり、物事をマイナスに考えたりするなどで生きづらさを感じている方にとっては特におすすめだと思っています。
そっと光を照らしてくれ、今を生きる活力を与えてくれるでしょう。
複数の作品に出ている登場人物もいて、それもお楽しみの1つとなっています。
2023年も辻村深月さんの未読本をどんどん読んでいきます🐳