県西の古刹、山寺の魅力 天狗の寺院、大雄山最乗寺参拝 20.06.27 12:00
曹洞宗の大雄山最乗寺。
紫陽花を見に開成町まで来たときには必ず寄るので何年連続だろう?
ガキの頃、宗徒でもないのに正月の初詣には親によく連れてこられたものだ。
連れてさえ来れば特別お金がかからないのが主な理由だろう。山寺だから周囲に店やすら無い。
広大な山寺の境内は駆けずり回る子供にも安全だし、石段のアップダウンが子供にも大変であまり遠くに行かないしと、子育て世代にはもって来いのような環境だったのだろう。諸説ありだ。
もっとも、今よりも境内の安全対策(というか社会全体だが)もずさんな感じだったから、天狗由来の高下駄に上がったり、石垣の上に登ったりみたいな行為は割と自由な自己責任の時代。
今になって考えると、親の目を盗んでゾットするような遊びをしていた気もしないではない。
小田原駅から大雄山線なんていう参拝のための鉄道が引かれているほどだから、昔から参拝客が絶えない寺院だったんだろう。
いつも車で連れてこられていたからか、電車の印象はない。途中駅まで乗車したことすら数えるほどかもしれない。
そんな最乗寺の境内は秋には紅葉のメッカだ。
秋に紅葉のメッカとなるには初夏には青もみじの国とかす。
新緑を撫でる風が心地いい。
そんな事を言っていられるのも梅雨の合間を狙って来ているからで、アップダウンの境内が雨だったら危なくて仕方がないだろう。標高が結構あるから、夏には涼しい山寺なのかな?訪れたことがないからわからないが。
曹洞宗の山寺は修行の聖地。
境内に漂う凛とした空気がたまらない。
その空気の中で、この時期ならでは素敵な紫陽花が育っている。
山奥の奥の院へと紫陽花は続くのだけれども、今日はクタクタなのでそれは断念。
気持ちがいい森林浴。折角伸びた寿命を疲労困憊で無駄に縮めるのはもったいないじゃん。はオヤジの言い訳。