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#けテぶれFC で切磋琢磨⑪(9月第3週~9月第4週)【けテぶれ伴走企画】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


現在、けテぶれFCという、葛原実践について
「2週間に一度、実践を報告し、共有し、共に学んでいく場。」
「先行実践者の方に助言をもらったり、一緒に考えていったりする場。」
に参加させていただいています。



前回(9月18日)のけテぶれFCも
実に有意義な時間でした。


けテぶれFCでは、
共有してあるスプレッドシートに2週間ごとの振り返りを記録し、
その記録をもとに話し合ったりしています。

今後1年間、
このnoteにて、スプレッドシートに記述している私の振り返りを
2週間ごとに載せていきたい
と思っています。
(挫折したら、その時はどんまい)


もちろん、
自分のアウトプットのためが一番ですが、
上手くいったことも、いかなかったことも、
そのどちらも含めた1年間を見ていただく。

そうすることで、
葛原実践にチャレンジしたい方にとって
「あーこんな感じで1年間が進むんだな」
「これならできそう」「これには気をつけよう」
「見通しがもてたからやってみようかな」
なんて、少しでも思っていただけたら、
という願いをもっています。


それでは今回は、
「9月第3週~9月第4週」の振り返りです!
どうぞ!



「9月第3週~9月第4週」の振り返り


1 語り(子どもたちに導入したこと・その際に語ったこと)

・安心して学んだり役割に名乗り出たりできるだけの、自由の相互承認がまだ成長過程の自学級(4月に比べたらだいぶ良くなってきた)。他者の自由を阻害しないという視点はもてるようになってきたが、交わされる会話を聞いていると、不健康な言葉選びがまだまだ多い。後期委員会委員長の立候補を募ったが、ほぼ挙がらない。理由は「自信のなさ」と「揶揄されたり茶化されたりすることへの危惧」。前者については、リーダー像は「まとめる人」「仕切る人」以外にも様々あることを語り、後者については、自分たちが掛け合っている言葉の質について問い、ともに考えた。
→誰かが委員長に立候補しているか迷っているとき「迷うよね…でも〇〇ならできるよ!」「俺も前期のとき最初は全然だったけど何とかなったから。大丈夫!」のように声をかけるのか「えーお前やんの?」「単純にめんどくさいでしょ」「え、私!?やるわけないし」みたいな声を交わすのか。後者の声が多いから、前に出ずらい空気ができているのではないですか→それを聞いてうなずく子、「俺、やってみます。」と受け止めてくれる子もいた。
→どうしても立候補がいない委員会は教師から「あなたに任せたい」と指名し対話した。その指名された子に対する、周囲の言葉がけについても語った。「大変そうだけど…がんばれよ!」なのか「あーマジか、ドンマイ」なのか。委員長を「ハズレくじ」のように捉えるらえるやり取りでなく、「よし、やるか!」と思えるような前向きに仕事に向かえるようなやり取りができるクラスが私はいい。君たちはどう思う。
4月より、言葉が届く児童が、着実に増えてきた。


2 言葉がけ(子どもたちにしたフィードバック)

・1年生の自習補助に入って、子どもたちとやりとりしながら1年生担任をしてた時(3年前)を思い出した。1年生にテンポよくポジティブフィードバックする自分を俯瞰して、自教室の6年生にも同じようにできればと思った。また、1年生で既に勉強に対してネガティブなことを言う子が一定数いたので、やり取りの中で言葉を変換させていった。つくづく、低学年の頃の学びの捉え方が高学年の姿に繋がるのだと思った。
・不登校児童の親御さんとのやりとりで、心マトリクスの視点で「ともに現在地を認め見守っていきましょう」と対話を繰り返している。私自身、常に自己対話していることを自己開示しながら。

3 子どもの実態

・算数で子どもたちに学びを委ねるにしても、既習の定着が十分でないことが多いので、冒頭の「知る」フェーズの厚みを増やしている。さじ加減が難しいが、既習を想起させ見通しをもたせる手立てが、目の前の子どもたちには必要と感じている。
・「任された」とき、「自分たちでできて嬉しい!」よりも「無理無理できないよ」と反応する児童が、数年前より増えてきていると感じる。それは教師が先回りしてやり過ぎてしまうこと、適切な「押し返し」ができていないことが要因と思う。「児童が考え、児童が決めて、児童がやり遂げる」というコンセプトの行事をしたのだが、もう少し待てないものかと自戒を込めて思う。


4 具体物(どんな資料やワークシートを使ったか)

・前期振り返りシート→前期に頑張った、成長したと思う教科を書かせたところ、自由進度や『学び合い』を採り入れている算数を挙げている児童が大半を占めていた。算数の学びの形を肯定的に捉えている記述が多かった。
・体育の持久走で、けテぶれシートを導入した。ただ、単に周数の目標を書き、周数が達成できたかしか記述できていない児童もいるので、分析の視点などもっと「教える」必要がある。
・「自分探求シート」に「心マトリクス図」を追記して、心の現在地についても毎日振り返れるようにした。


5 注意点(気をつけていることや難しいと感じていること)

・校内研究授業が終了。子どもたちはいい姿を見せてくれた。児童のかかわり合う姿については一定の評価を得たが、教師の在り方については、自分が大切にするところをうまく伝えられなかった。児童への個別のフィードバックの様子を見ていただきたかったのだが。教師の在り方に対する捉えの出発点が違う先生と、議論したり意義を伝えたりするのは難しい。後のnote記事で言語化しようと思う。
・☆集め実践がなおざりになってしまっている。導入したものの「やりっぱなし」になる実践がままある。やるなら継続するのか、期間を決めるのか、意図的にフェードアウトするのか、ちゃんと終わりまでデザインする。やり切る。


6 悩み(この悩みをもとに話し合ったり助言をもらえたりします)

・太陽の力を高めることをねらって、算数を自由進度学習→『学び合い』にシフトしている。自クラスについては、じわりと関わりの質が高まりシフトチェンジの効果が出ているが、交換授業している隣のクラスでの立ち回りが難しい。もちろん生き生きと学び合う児童もいるが、算数以外の授業でバリバリの一斉授業→算数のみで自由度高めだと、なかなか機能しないし子どもたちも切り替えが難しそうである。子どもたちがその学び方の良さを実感できるような、もう一手を打ちたい。
・他の実践者さんがよく言う「これって結局けテぶれだよね」「これもQNKSで言えるじゃん」等の、世界が全部それらで解釈できる的な感覚が、まだ自分には降りてこない。単純に回転数が足りないのか。だから子どもたちに手渡し切れていない気がする。

けテぶれFC スプレッドシートより


こんな感じです。


書きながら実践が整理されたり、
「じゃあ来週はこうしよう!」と思える機会、
やはりありがたいですね。

子どもたちにとっても、
1週間の最後、金曜の6時間目に設定している
「一週間の振り返りQNKS」の時間を、
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。



来週の「け」(計画)


・先日の校内研究授業での学びを
 noteで言語化したい。
 どうすれば校内研究の文脈に一石を投じられるのか
 今回の授業をスタートとして考えたい。

・前期が終わり、通知表を渡す。
 手渡しながら、ひとりひとりの半年間の成長を
 しっかり価値付けしたい。



それではまた、2週間後に。
#けテぶれFC

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