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ルネッサンスから続く木版技法で彩られる暮らしのスタイル

昨年の2月に伊勢丹新宿店で催された特別なイベントにPOP-UPショップを展開。その後もMITSUKOSHI ISETAN  SHOPPING にて定番展開いただいているブランド"Bertozzi(ベルトッツィ)"の紹介です。
1920年に創業したBertozziはルネッサンスの時代より代々受け継がれてきた木版技法で、厳選した麻素材に色柄をを今に伝えるイタリアのホームリネンメーカーです。100年以上続く確かな技術と唯一無二のものづくりは「丁寧な暮らし」に彩りをあたえてくれます。


『フレームワーク』の中で表現したBertozziの世界観

特別な展示スペースではBertozzi(ベルトッツィ)の世界観を演出させていただきました。

年に2回、伊勢丹新宿店全館あげて催される特別なイベントにて、昨年2月に「丁寧な暮らしに寄り添うもの」と「手作りのぬくもりを感じられるもの」ということでBertozziの商品を紹介させていただきました。ルネッサンスから伝わる伝統技法を継承しながら、こだわりの商品を生み出しているBertozziが目指すライフスタイルを、1人でも多くの来展者の方々に感じていただけたらの思いでした。

メゾン・エ・オブジェのBertozziのブースのディスプレー

Bertozziはパリで開催される世界最大規模のインテリア&デザイン国際展示会"メゾン・エ・オブジェ"で毎回新作を発表しています。今回のイベントでは、少しでもメゾンでの雰囲気を感じて頂こうと、色や柄、トーンを合わせたベットリネンやクッションカバーなどを展開させていただきました。

Bertozziは「マスターズ・オブ・リネン」を使用、洗う度に風合いが増します。

その他にも、人気のエプロンやハンカチなども展示販売して、期間中は多くの方々にBertozziがこだわているヨーロッパの最高品質のリネンの手触り感も確認いただけて嬉しい機会となりました。

弊社オリジナルの柄をハンドプリントした小物も人気です。

ルネッサンスから続く木版技法を使ったハンドプリントとは?

ルネッサンスから続く木版を使った伝統技法を大切に今に伝えています。

Bertozziの工房は、イタリア エミリアロマーニャ州のボローニャ近郊の小さな町 Gambettola(ガンベットラ)にあります。

元日本代表の長友佑都選手が最初にイタリアチームに移籍したFCチェゼーナの本拠地はGambettolaの隣町です。

Gambettola Bertozziの工房兼社屋です。

この地域では大昔から木製の扉や柱などに手彫りで装飾をする職人が多くいました。ルネサンス期に、その技術を使って手彫りの木版にインクをつけてリネンに柄をつけるハンドプリント技法が栄えました。Bertozziは、この地域に伝わる伝統技法を5世代にわたり受け継ぎ、今に伝えてくれます。

Bertozziはルネッサンスから続く技法を守っています。

工房内で大切に保管されている木版は、創業当時の頃のものから最近のものまで、歴史的な価値のあるものばかり。実際に1創業当時に使われていた木版も一部保存されています。

アーカイブにある昔の木版を見て、Bertozziが大切にしているDNAを感じます。

便利な時代になり効率が優先される中で、今なお100年前と変わらない技法を続けるBertozzi。実際にモノづくりの現場を訪れると、そのこと自体にとても大きな価値を感じます。

今でも職人さんが1回ずつ色を木版に移す作業を見ていると時間が止まったように感じます。

昔ながらの伝統技法で厳選したリネンに職人が1つ1つ丁寧に木版で色付けしていきます。私も初めてBertozziの工房を訪れ、職人さんたちの作業風景を拝見させていただき、手作業を黙々と進める彼らの姿に思わず感動してしまいました。

木版で模様付けする時は・・見ているこちらが、思わず息を止めてしまいます。

日本なら木版をおす位置をきっちり決めていそうですが、Bertozziの場合は全て職人さんのセンス(?)に任せられています。その偶然性が1点1点、濃淡や柄の位置など表情の微妙な違いが生まれ、世界に1点のハンド・プリントの味わいを生み出します。

伝統的な模様も人気です。

明るい日差しが差し込むBertozziの工房は、スペースもゆったりしていました。伝統職人たちもゆっくりとした時間の中で、黙々と作業を続けているのが、とても印象的でした。

Bertozziがこだわる"リネン"とは?

心地よい豊なライフスタイルには常にリネン製品が身近にあります。

ヨーロッパでは、昔からリネンを生活の中心におくライフスタイルがあります。例えば、「ホームリネン」といえば シーツ、ピロケース、パジャマ、バスタオルやエプロンなど、「テーブルリネン」といえば、テーブルクロス、ナプキンなど、身の回りのものには綿素材よりもリネン素材を好んで使います。

職人が木版でつける柄の濃淡は全てが1点ものに。同じに見える柄も、それぞれ個性があります。

天然繊維の中でもリネンの耐久性は非常に優れていて、同じ厚みのコットン素材の約2倍の耐久性があると言われ、抗菌性や通気性なども優れています。綿と比べると価格は少し高いですが、長く使えて洗えば洗うほど独特の風合いが生まれるリネンのある暮らしは「丁寧な暮らし」に寄り添ってくれます。

パリのメゾン・エ・オブジェでもBertozziの発信するリネンスタイルは毎回人気です。

人々の生活に密着するリネンだからこそ、Bertozziは自分たちが使うリネンにもこだわります。Bertozziはヨーロッパ・リネン連盟(CELC)の厳しい基準をクリアした『マスターズ・オブ・リネン』を使用しています。

アーティストでもある5代目のGigi(ジジ)社長。素朴な人柄が作風にも滲み出ています。

AIやChat GPTなど新い技術が生まれ、IT化も加速的に進み、効率が重視される社会の中で、手間がかかるものや効率が悪いもの、前時代感のあるアナログなものたちは、とかく肩身の狭い思いをしています。ただ、どんな便利な時代になっても、私たちは手触り感や感触、香りや味などの五感を忘れていません。便利な時代になればなるほど、人はアナログに回帰すると信じています。

Bertozziは、その価値を認めた欧州のハイブランドやセレブたちの御用達ブランドに。

一見すると非効率のBertozziの製作現場ですが、その価値を理解した欧州のハイブランドやセレブたちがプライベートパーティーなどでランチョンマットなどオリジナル・プリントをオーダーしています。

 イタリアで最も多く使われるロココ調の優しい濃淡あるアカンサスの葉も・・アート作品のよう。

イタリアから届く、普段より少しだけ「丁寧な暮らし」に寄り添うものたち。春から始まる新い生活に取り入れたら、心はずむ日々になれたら嬉しいです。

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Bertozzinの商品は三越伊勢丹のECサイト、MITSUKOSHI ISETAN SHOPPING で展開中です。その他、厳選した革にBertozziの木版で柄を入れたペンケースなどの商品は、Jetsetter株式会社の公式ECサイト 『&STORY』でもご購入いただけます。

使えば使うほど馴染んでくる革製ペンケースは、あなたの大切なペンを優しく守ってくれます。






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