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二条城、小堀遠州が作った二の丸の庭

ワクワクしていた御殿は混みすぎで印象がないけれど、こちらのお庭は衝撃だった。この場所のことしか覚えていないかもというくらい。しかも、小堀遠州が作ったことも忘れていた。"綺麗さび"で知られる超有名な茶人だから風流であるのは当然なんだろうけど、できるのは茶室を整えたり茶花を生けたり、好みの路地にを作るとかそのくらいがせいぜいだと思ってた。まさか、お城の庭園を作っているとは。作事奉行としてもとても有名だったのですね。

石はひとつも動かしていないのかどうか。遠州というか政一さんが作ったそのものなんだろうか。アイルランドにあるジャイアンツコーズウェイのような直線が並んだ場所もあれば、自然の中にある石のようにさりげなく置かれた石もある。石だけでなく、池の水も木も圧倒的に美して、生き生きしてた。作った時のそのものだったら本当に感動する。

少し進む。
この庭を見て思ったのは、有名な天龍寺の庭も素晴らしいけれど、あちらは静。目に見える全部がピタッと止まっている感じがする。こちらは動。水が流れている場所はあるけれど、物理的に止まっているのは天龍寺と同じなのにワサワサと動いている木がする。不思議。

もう少し進む。

二条城のサイトを読むと、この庭園は360度どこから見ても楽しめるように作られたと書かれていた。残念ながら、今歩くことができるのは東側のみ。全体の3分の1くらいかな。別の角度からも見られたらいいのに。

まだ小堀遠州のことは一般的なことを知るだけだけど、この庭園だけ見ると"綺麗さび"の響きと字面に見るよりずっと重々しい印象を受けた。すごいな遠州さん。まだ見ぬ本丸御殿にも庭はあるのだけど、そこは現代の普通の庭に見える。

本丸庭園は、桂宮御殿の一部を本丸に移築した直後に、新設されたものです。当初は平安時代末の意匠を念頭に置いて築かれましたが、1895年(明治28年)に明治天皇が御殿を訪れた際に、まだ出来たばかりの庭園の作り替えが命じられました。

二条城 公式ウェブサイト

おっ、おう。
平安風に作ったら作り替えを命じられたって、今とは存在意義が違うからね〜。

小堀遠州の庭がすごい。お城と城下町に加えて、彼が作った庭も訪ねるリストに入れないとだ。

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