怒りの効用
実は私、あまり怒りません。
お客さんからも、
どうしてそんなにいつも冷静なんですか?
と聞かれたことがあって逆に驚いたことがあります。
コンサル中にキレる同業者とかもいるらしいですが、そんなのは問題外だと思います。
それはともかく、普段の生活でも声を荒げたりすることはほとんどありません(と思う)
それは別に私が人格者なのではなくて、できるだけ感情を動かさないようにしているからです汗
イライラしたり、ガミガミ怒ったり、文句タラタラしたり、気分が悪いじゃ無いですか。
周囲もそうだし自分も疲れる感じがする。
ものすごい後味の悪さもある。
だからできるだけ平静を保つ。
しかしそういう生活はどこかにムリがきます。
50過ぎてから大動脈解離なんていう病気にかかったのも溜め込んだ怒りが爆発したせいかもしれない、と推測しています。
なぜそんなに怒りを抑え込むようになったのかというと、子供時代から怒ってる人を見るといやーな気分になることが多かったからじゃないかと思います。
まずは父ですね。
最近はすっかり年をとってユルくなりましたが、以前はかなり感情的な人だった。
今考えるとそれほどでもなかったと思うんですが、子供時代は怖かったし、いやーな感じがありました。
社会人になっても怒りっぽい上司がいたらやっぱりいやーな気分になってました。
しかし怒りの効用は確かにあって、自分の感情を素直に表に出すのは(周囲に迷惑がかからなければ)良いことです。
ストレス溜まらないしね。
もう一つは、本当に自分は何を望んでいるのかがわかるってことです。
怒りは二次感情とも言われていて、怒る必ず前提がある。
〇〇でないと嫌だ
XXでないとおかしい
などの前提があって、それに反した時に起こるわけです。
だから、自分でも他人のことでも、なぜ怒るのか、その前提はなんなのかと考えることでより理解が深まるわけです。
ちなみに私は以前はコンサルをやりながら心の中で”ぷんぷん”怒ってました。
なぜこのクライアントは自分の言う通りにやらないんだ?
なぜこのクライアントは結果を出すのが遅いんだ?
という感じです。
もちろん顔には出しません笑
で、その時の私の「前提」を探ってみると、
クライアントが結果を出してくれたら自分は自分を認められる
ということでした。
ちょっと面倒くさいですよね。
自分はダメ人間だけど、クライアントが成果を出してくれたら自分で自分を認められる
と思い込んでいたわけです。
クライアントが結果を出すかどうかは、プロとしては大事なことです。
だからそれが原因で怒りを感じるのはまだわかる。
しかし私の場合はそもそも自分がダメ人間だという前提があったわけです。
これはまた次元の違う話です。
ここの切り分けができるようになってからは、落ち着いてクライアントと接することができるようになりました。
また話があちこち行きましたが、きちんと怒りを感じるのは大事なことです。
社会的に許されないことが多いでしょうが、心の中だけは自由でいたいですね。