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君とゆっくり過ごしたいんだ。

「あ!焼き芋だ!!」

ちょうど1週間前。
長男(小2)が進級し、最初の登校日。

私は長男の帰宅時間に合わせて職場から家に帰ってきた。
(そこで事件があったのですが💦)

帰宅してお昼の準備をしている最中。

「石や~き芋~お芋~」

と、焼き芋屋さんの声が聞こえてきた。

バルコニーへ出てみると、マンションのエントランスに焼き芋屋さんが止まっている。

焼き芋が大好きな長男。
せっかくだから!と思い、お金を渡して買いに行かせた。

大慌てで出て行った。
上から見ていると、走って焼き芋屋さんへ向かう長男が見えた。

その様子を見ながら
「のどかだな。あー、幸せだな」と思った。

1分後、「買えたよー!!ママ―!!」と大喜びで帰ってきた長男。

こんな風にゆっくり過ごせる日が大好きだ。
これが幸せってヤツだとつくづく思う。

追われていない時間


その日は、長男がお昼ご飯を作ってくれた。
1年前と同じく、冷凍うどん(笑)

電子レンジのボタンを押す事も、熱いうどんを取り出す事も、卵を割る事も、全て「自分でやりたい」。

私がやった方が勿論早いけれど、大人しく見守っていられる。

何故なら、時間があるから。

ご飯を食べながら、初登校の様子を聞く。

クラスにはどんなお友達がいたのか?
今日は何をしたのか?

食後には、早速無事に買えた焼き芋を頬張り万遍の笑みの長男。
「2本買えば良かった」と後悔してちょっと拗ねる長男。

表情がクルクル変わって可愛い(親バカ)

そんな風に、のんびり長男を見ていられるのも
時間があるから(2回目)


やっと全ての「食べる」を終えて、翌日の準備を始める。
その日に配られた教科書には、全て自分で名前を書いてもらう事にした。

去年はお名前シールを貼った教科書。
今年は1冊1冊、気合を込めて長男が書く。

正直、あまり上手ではない。
曲がったり、枠に収まりきらない事の方が多い。

だけど1冊書き終わる度に
「あ~、曲がってる。次はまっすぐ書きたい!!」と気合を入れる様子が可愛い(親バカ)

たった数冊だけど、全部書き終えた頃には物凄い達成感だった。


その後、近所の公園にお友達がいる事を発見して長男は出かけた。
たまにバルコニーから公園の様子を見ながら、夕飯の用意をした。

それも全て「時間があるから」

「見守るゆとり」がないって話


対して翌日はグチャグチャだった。
長男は民間学童の日だったので、帰宅した頃には18時近かった。

10時間睡眠を確保したい我が家の、目標消灯時刻は20時。

既に「残り2時間」である。

私か、子供2人のどちらが先にお風呂に入った方が良いのか、帰宅時間や食事の準備の進捗具合で臨機応変に対応する。

そうなると、長男の「明日の支度」とか見守る事はできない。

帰宅後の「上着をかける」とか「水筒をキッチンへ出す」という行為をしてる最中に脱線して遊び始めるとイライラしてしまう。

早く!早く!と急かしてしまう。

翌朝、登校直前に「支度が終わっていなかった!」と言い出した長男。
朝は朝で時間が決まっているので、やっぱりイライラしてしまう。

見事に、配られたノート3冊が「無記名」のままだった。

今から書く時間はないので、学校に着いたら書きな!と言って大慌てで出発する。

しかし、そのノートは翌日も無記名のままランドセルに入っていた(-_-)

そして、無記名のまま国語のノートを提出してしまったらしい💦

タスクだらけの時間


余裕がなくて当たり前だ。
17時に帰宅したとしても、就寝まで残り3時間。

朝だって、子供の起床時刻から出発まで1時間半。

その間に、大人も子供も沢山のタスクがある。

子供なんだから、アレコレ気になって遊びたくなる事が普通。
大人の様に「早くコレを終わらせてゆっくりしよう!」と集中できなくて当たり前。

「はやく、はやくって言わないで」って、保育園時代からよく育児系のコラムや本でも言われてた。

そんな絵本もあった。


小川大介先生も「見守る子育て」を提唱していた。

でもさ、これが難しいんだな~。
無理難題なんだな~。

だって「時間がないから」


午前中で仕事も学校も終えて、子供と過ごすお昼は幸せだった。
やっている事は変わらない。

片付けの最中に遊び始める事も何もかも。
それでも、時間があれば微笑ましく見ていられる。

このゆとりこそが、本当に豊かさな気がして仕方がない。

君とゆっくり過ごしたいんだ。

〈あとがき〉
自分が子供の頃って、毎日「暇」でした。
それに比べると今の子って本当に忙しい。
学期末や、学期始めの「給食なし期間」とか、やっぱり新しい環境になれる為の心の準備期間?として必要な気がします。

今日も有難うございました!

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なんでもやってみる母
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