雰囲気の良いお店こそ、ひとりでゆっくり五感で味わってみる。
皆さんは、一人で外食は得意だろうか?
私は営業職という仕事柄、「1人ランチ」「1人カフェ」何でも大丈夫である。
次のアポイントまで1時間以上あれば、長居しても大丈夫そうなファミレスへ。
サクっと食べて終わらせたい時は、吉野家でもはなまるうどんでも、どこでも入れる(お気に入りはリンガーハット)。
そんな時、私は大体耳にイヤホンを入れてVoicyを聞いたり、YouTubeを聞いたり「ながら食べ」状態になっている。
だけど、「素敵なお店」「オンリーワンのお店」に行く時は、全てを外して「無」になり、全身で味わう様にしている。
一人遠足状態
先日、こちらのトークイベントへ参加した。
この日は、辻堂駅で降りてシェアサイクリングで蔦屋書店へ向かった。
せっかくなので辻堂のお店でランチがしたい…!と思い調べてみると、一人でも入りやすそうな雰囲気の良いカレー屋さんを見つけた。
チェーン店でもない「地元で評判のお店」である。
(割と有名?で遠くからも人が来るみたいだけど)
色々と初めて尽くしで計画の段階から私は浮足立っていた(笑)
「五感ランチ」の楽しみ方
地図を頼りに歩いていくと、駅から徒歩3分程で到着した。
既に順番待ちが発生していたので、お店の前でしばらく待つ事になった。
周辺は戸建て住宅だらけ。
このお店だって、まるで「お家」の様だ。
お店の建物に直接「curry」と書かれている。
夜になってもピカピカ光る看板ではなく、住宅街の中でこの文字がひっそり照らされている様子を想像して妄想を楽しんでみる。
客席は細長かった。
私はお店のちょうど真ん中辺りの4人掛けテーブル席を1人で使わせて頂けるというVIP待遇だった(笑)
若い女の子同士。
60代位と思われるご夫婦。
私と同じく1人で来てる人が、チラホラ。
注文を終えて待つ間にトイレへ行ってみる。
こういう素敵なお店はトイレにも拘りがあるお店が多い。
推してるアーティストのライブ情報、CDのポスター。
店長が書いた新聞。
ひたすら「おしゃれ」な内装等。
因みにこのお店はアーティストのポスターだった。
レジ付近にはCDや雑貨が販売されていたり、自由に閲覧できる雑誌や漫画もあった。
見た事のないアーティストや漫画。
まるでヴィレッジヴァンガードに初めて行った時のようなワクワクした気持ちになった。
ほどなくしてカレーが運ばれてきた。
バターチキン、ビーフ、きまぐれのトリプルカレー。
この日の「きまぐれ」は冷製カレーだった。
食事中はカレーを味わいつつ、内装を観察していた。
私のテーブルの上はこんなライト。
だけどよく見ると、テラス席や離れた席は全然違うライトだった。
他にもガーランドが飾られていたり、椅子が違ったり「こだわり」が感じられた。
きっとお店をオープンする時に、物件探しから始まり、工事をして、照明ひとつひとつ「ここはコレが良い、やっぱり違うかも?」と試行錯誤されたのではないだろうか。
そこでふと考えた。
私は今日1人だから、こんな事を考えているんだと。
もし友人や家族と一緒であれば、店の中を観察したりオープン当時の事に思いを馳せる事はない。
「おしゃれだねー!」
「おいしいねー!」
位しかお店についてはコメントする事もなく、お喋りに花を咲かせていただろう。
そう考えると、素敵なお店こそ「1人」で味わう事がお店の魅力を最大限味わえるのかもしれない。
通勤すら自転車で行動範囲が狭くなりがちだけど、こうして非日常の場所を訪れた時には1人時間をしっかり味わうことを意識してみよう。
母もたまにはリフレッシュを。
今日も有難うございました!