体験が先か?興味を持つ事が先か?
「ジンベイザメはプランクトンばっかり食べるから、鋭い歯は必要ないんだ。」
12月28日。
沖縄旅行の最終日に、美ら海水族館を訪れた。
水族館にあるサメのコーナーで長男が「歯」について解説してくれた。
私は、長男の知識と体験が繋がった事がとても嬉しかった。
体験料を払う価値に悩む
12月24日から沖縄旅行へ行ってきた。
24日に海上アスレチック。
25日に青の洞窟シュノーケル。
と、12月にも関わらず思いっきり「海のレジャー」を続けていた。
(ついでに言うと25日はホテルのプールにも入っている(笑))
3日目以降の予定は未定だったので、2日目の夜に私は延々と検索をしていた。
殆どの人は12月の沖縄に来たら「観光」がメインになる。
美ら海水族館、おきなわワールド、パイナップルパーク?フルーツランド?
それともお買い物系で、アウトレットとか、イオンモール沖縄ライカム??
だけど落ち着きのない男子2人「見るだけ」みたいな場所は飽きてしまう。
そこで辿り着いたのが、元々気になっていた「カヤック」だった。
「カヤック」と一言で言っても沖縄では大きく分けて海とやんばるの2種類がある。
「シーカヤック」と呼ばれるものは、全てが透明なスケルトンカヤックに乗って海の上からサンゴ礁や魚を鑑賞して楽しむもの。
対して「マングローブカヤック」は、沖縄県北部の「やんばる」と呼ばれる森林が多い地域の川や海を探検するものだ。
だけど、子供はそこまで興味があるだろうか?
体験料だってバカにならない。
1回5千円程度だったとしても、家族4人で体験すれば2万円だ。
高い。
「沖縄に来ないとできない体験」という意味では高くないかもしれないけれど、普段「1万円以上の買い物」を滅多にしない私にとっては決して安い金額ではない。(そこまで欲しいモノがない)
いくら子供に「体験」をさせたいとは言え、思考のブレーキが故障しているのでは?
連日の「体験料」にビビった私は、改めて長男に「いくつかの選択肢」を提示しつつ何をしたいか聞いてみた。
すると「マングローブでカヤックに乗りたい」と言う。
若干、長男に「言わせた感」を抱きつつも私はマングローブカヤックを予約した。
マングローブカヤック
翌日、ホテルから1時間以上車を走らせてマングローブカヤックに向かった。
今回ガイドをしてくれた方は、生まれも育ちもやんばるで、漁師とガイドを兼業されている方だった。
その為、マングローブに生息する生き物や植物の事だけではなく海の生き物、漁業の話など色々な事を教えてくれた。
その中でガイドさんが「ジンベイザメはプランクトンを食べる」という事を教えてくれた。
(因みに目が悪いから人にぶつかるだけで、人を食べたり襲う事はないらしい)
長男は、その説明を静かに聞いていた。
座学と体験が繋がる
沖縄の最終日、「美ら海水族館」へ行った。
すると「サメの歯ガチャ」と言う、サメの歯のレプリカが出てくるガチャガチャがあった。
その「サメの歯」を見ながら、サメの種類と歯の形について解説をしてくれた。
その話は、マングローブカヤックでガイドさんから聞いた話だった。
私は思わず「よく覚えてるね!」と感激した。
すると長男は「前から知ってたよ」と言う。
確かに長男は、家で「危険生物」や生き物の漫画を読んでいる。
割と小さい頃からサメも好きで、私には到底分からないような「サメの種類」も知っている。
ガイドさんから聞いた話の中には「知ってる話」も「知らない話」もあったのかもしれない。
だけど今回の旅で、「本で読んだ事」を実際に人から聞いたり、水族館の解説に書いてあったり…と「繋がる経験」ができた。
大人でも「本で読んだだけ」では中々覚えられない事も多い。
だけど何度も繰り返し読んだり、本物を見たりする事で「定着」していく。
「サバイバル」等の漫画が好きな長男は、この先「ジャングルを冒険する」等のシーンを読む事があるだろう。
その時に、今回のカヤックの体験を思い出してくれるかもしれない。
そして「興味を持つ事」と「体験する事」はどちらが先か分からない。
少なくとも今回の旅行で、沖縄の位置や本島の中の東西南北は理解できただろう。
この経験が今後、授業で地理や天体を扱う学年になった時に横断的に繋がる事もあるかもしれない。
小学校入学前に「座学ばかりではなく色々な体験ができる学校に入れたい」と思っていた。
だけど小学校で体験できる事は「地理的な限界」がある。
(関東の公立小学校では遠足で沖縄に行く事はない)
それを家族旅行で補う事ができた。
何よりも、我が子が初めての体験をする様子を近くで見る事ができた。
一緒にカヤックを漕ぎながら冒険ができた。
それがとても嬉しかった。
今回の体験料は決して高いモノではなかった。
やっぱり「物より経験」。
その思いが益々強くなった旅だった。
**「昨日読んだ本」コーナー**
オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー。
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